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【注意】下記の内容は澤上篤人個人の見解であり、さわかみ投信株式会社の考えおよび「さわかみファンド」の運用を説明しているものではありません。 個人の真意を尊重するため、原則、文章の修正はせずにブログを公開しております。
なんとも面白い現象である。 それは、最近のマーケットが波乱含みの展開となっているのに対し、世界的にみても不安顔で逃げ回っている投資家がほとんどのようだ。
これは、まともな投資家が減ってしまった一方で、短期のディーリングやトレーディング売買を主体とする短期志向の投資家が多くなった結果である。
ヘッジファンドが得意とする売り買い両建ての運用も、1秒間に千回を超す高速売買も、短期のマネーゲームといっていい運用である。
彼らからすると、マーケットがこれだけ激しく下がったりする展開では、なかなか買いのポジションを取りにくい。 それが故に、余計に下値に敏感の相場動向となっていく。
以前なら、われわれのような長期投資家が一杯いたから、こんな局面ではドーンと買いが入ってきたものだ。 マーケットが波乱含みなのを見て、不安顔するどころか、絶好の買い仕込みチャンスと行動に出る。
そういった長期投資家をリスク・テイカーと呼ぶこともある。 下げ基調のマーケット動向に対し、あえてリスクを取って買いに行くからだ。
リスク・テイカーと呼ばれるのも、それはそれで否定はしない。 投資リスクを取れないへっぴり腰の投資家たちを尻目に、われわれはさっさと将来の投資リターンの種を蒔いているのだから。
本当はリスクを取っているどころか、したたかな計算の上に買いを入れている、それが長期投資家である。 したたかに計算しているからこそ、この下げ相場をニコニコ顔で買いに行けるのだ。
どういう計算か? 相場つまり株価を追っかけるディーリングでは、株価が上下どちらへ転がるか計算などできない。 だから、最近はみんな不安顔しているのだ。
われわれ長期投資家は、応援したい企業の株主になろうとする。 応援した企業であるならば、日々の生活で売り上げにも貢献するしで、倒産リスクはほとんどない。
そういった企業の株式を、最近の滅茶苦茶に売り込まれた株価水準で買いに行くのだ。 時間さえかければ、すばらしい投資になるぞと、十分に計算できるではないか。
長期投資って、それだけのことである。 将来に向けて投資価値が高まっていくであろう企業の株式を、現在のような波乱相場で安く買っておく。 そして、株価が上昇してくるのを、のんびりと待つだけ。
短期志向の投資家やトレーダーあるいはディーラーたちと比べて、どちらに分があるかは明瞭だろう。