米国もだが、日本株市場も大きく下げだしている。 日経平均株価は、36000円を割り込んできた。
この長期投資家日記では、ずっと前から、とにかく売っておこうと主張し続けてきた。
そして、大きく下げたところで買うぞと。 その買いだが、まだまだ先だ。
トランプ政治が世界経済を引っかき回してくれているが、混乱がはじまるのはこれから。
米国や日本の株式市場は、トランプ政治で楽観できる部分を先取りしてきたが、そろそろ浮足立ってきたようだ。
株価が上がってほしい楽観が、ここへきて投資家の間で急速に萎えてきての下げ加速だ。
とはいえ、まだ売り逃げが殺到する全面安状況には至っていない。 したがって、買い出動するのはまだ早い。
機関投資家はじめ多くの投資家たちは、いまだ先行きの株高を期待しているようで、積極的な売りには至っていない。
それもあって、いま下げている株価が戻りに入れば、むしろ買い増しに転じよう。 ご機嫌の押し目買いだといって。
もちろん、マーケットの先読みなど神のみぞ知るの世界。 どうなるこうなるは、評論家にまかせておこう。
われわれ本格派の長期投資家は、自分たちの投資スタンスを守り、次の買い出動に備えるだけのこと。
すなわち、トランプ政治が世界経済をどう引っかき回そうと、人々の生活が織りなす実体経済は続いている。
そして、人々の生活を支える企業活動も一時として止まることはない。
生活者からみて、ずっと頑張ってもらいたい企業を応援しようと、大きく売られたときには断固として買いにいこう。
ただ、世界の株価全般は、この40年間とりわけリーマンショック後の17年間、ずっと上昇トレンドにあった。
世界的に、それこそ歴史に例をみないほど大量の資金供給が続いて、株価全般をすさまじいまでに押し上げてきた。
ずっと高値圏を舞っていたマーケットに対し、インフレ台頭や金利上昇さらにはトランプ政治による混乱が襲ってきた。
これまで大きく買い上げられてきただけに、売られるとなったら相当に大きなものになる。
したがって、われわれ本格派の長期投資家の買い出動は、もっと大きく売られてきてからにしよう。
もっとも、これまであまり買われてこなかった企業の株価は、さほど上がっていない。
それほど売りも出てこないから、早めの買い出動もありだ。 マーケット全般のクラッシュで連れ安したところで買おう。
いよいよ、長期投資家の本領発揮だよ。