さわかみ投信の全面広告が、本日の日経新聞と読売新聞に載っている。 おそらく、朝日新聞もだと思うが。
結構なことである。 こと本格的な長期投資に関しては、さわかみ投信がもっともっと発信していく必要がある。
それが、社会的な義務である。 歴史的かつ社会的な要請といってもいい。
長期投資に関する啓もうは、メディアはじめ専門家やマーケって関係者あちこちで展開されているではないか?
なぜ、さわかみ投信なのか? 他の長期投資関係者と、どう違うのか?
機関投資家を筆頭に多くの個人投資家や市場関係者は、マーケット動向にどう対応していくかを投資としている。
いずれも、マーケットに飛び込んでいっては、そこで投資収益を得ようと躍起となっている。
短期のディーリングから中長期運用まで、如何にして株価変動をとらえて収益を上げていくかだ。
メディアも、そういった投資家たちの行動をもって、目先のディーリングから中長期投資までを盛んに報道している。
ここに、大きな落とし穴が待っている。 皆が投資としていることの、大きな勘違いといってもいい。
勘違い? そもそもマーケットなんて、買う人が多ければ上がるし、売りが集中すれば下がるだけのこと。
どのマーケット参加者も利益追及を目的として、儲かりそうなタイミングをとらえて資金を投入する。
株価などが上昇基調を高めてくれば、儲かりそうな機運が増して、利益獲得意欲が高まる。
この相場に乗れば大きく儲けられそうだと期待して、どんどん買いを入れてくるから株価はさらに上昇する。
どんなに凄い上昇相場も、しょせんは多くの投資家たちが儲けよう儲けようと買ってくるからだ。
一方、どの投資家たちの間にも、儲けたい儲けたいの裏には、損したくない心理が潜んでいる。
そして、なにかあれば即座に売り逃げに転じる。 すると、すさまじかった上昇相場も暴落に一転する。
そういった変転きわまりないマーケット変動の中にいて、なんとか収益を上げようとするをもって投資としているわけだ。
まったく当てにならない。 だから、みなが異口同音に投資は難しい、リスクが大きいと嘆くことになる。
われわれ本格派の長期投資家は、いつもマーケットとはつかず離れずの立ち位置を守り、安ければ買うに徹している。
それも、こんな将来をつくっていこうとする方向で夢や思いを共有できる企業を、断固たる意志でもって応援するわけだ。
皆が売り逃げに走っている株安の時に、ここで買うのが本当の投資だと平然と買い出動する。
そういった本物の投資を展開している機関投資家は、さわかみ投信の他はあまりいない。
だから、さわかみ投信が「これぞ本物の長期投資だ」という発信を、もっともっとしていく必要がある。
それが、社会的な責任でもある。