今日の夜から17日まで、イタリアへ出張となった。 間もなくオフィスを出る予定。
グループ会社である、さわかみオペラ財団の活動が活発化しており、その一環での出張。
諸々の打ち合わせで、イタリア各地といっても今回は北部をグルグルとまわる。
ありがたいことに、ジャパンオペラ・フェスティヴァルをやったきたこともあって、イタリアでの知名度は結構高い。
ジャパンオペラ・フェスティヴァルは、姫路城、奈良の平城京大極殿、名古屋城、奈良法隆寺など日本歴史的建造物を借景とし、そこへイタリアでもトップレベルのオペラ公演を融合させたもの。
世界唯一無二のオペラ公演を成功させてきたこともあって、さわかみオペラ財団の評判は日本でよりもずっと高い。
その、さわかみオペラ財団が地域活性化のオペラを日本全国で展開していることも高く評価されている。
普通のオペラ公演ではない。 プロと同じ舞台に、市民たちが1年間の厳しい特訓を経て上がるのだ。
合唱などの未経験者でも、ウチから送り込むプロ歌手の指導を受けて、基礎から叩き込まれる。
そんな彼ら彼女らは、3年もすると驚くほどにレベルを上げる。 そして、もう止められなくなるほどに、はまってしまう。
なにしろ、年の前半は月1回、後半は月2回の練習日は、単調な地方の生活に格好のリズムとなる。
その日の仕事を終え、早めに家族の夕飯を済ませ、18時半からの練習に皆さん嬉々として集まってくる。
そこから3時間たっぷりと合唱の稽古に励み、終わった後は仲間の店を開けてもらって、ワイワイと飲んで食べてだ。
家族公認の練習日だから、主婦たちもこの日は音楽やおしゃべりを楽しもうと、ご機嫌そのもの。
こちらは音楽のレベルは一切の甘えも許さない。 なので、皆さん楽しみながらも驚くほどにレベルを上げてくれる。
年を通じての挑戦意欲を高め続け、本番が終わった後の達成感というか充実感が、もうたまらない。
それで地域を巻き込みながら、舞台をもっと華やかにしよう、照明も本格的にしよう、楽器演奏も入れようとなっていく。
協賛金集めやクラウドファンディングに皆が走って、チラシやポスターを街のあちこちに貼りまくってくれる。
いまや、市民たちを巻き込んだ街の一大イベントなってきているところが全国5か所。いずれ20か所になろうとしている。
そういった、さわかみオペラ財団の活動が「オペラというものの将来の姿だ」と、イタリアで高く評価され出しているのだ。
それもあって、いろいろな協力関係を話し合おうと、今回のイタリア出張は大いに楽しみである。