さわかみ投信を創った時から唱えてきたのが、人生の3段階作戦というものである。

先ずは第1段階として、本格的な長期投資を実践してもらう。　もちろん、さわかみファンドでだ。

毎月一定の金額を積み立て投資にまわす。　そして、お金の余裕が生じた時にはスポット買いしてもらう。

できるだけ多くの資金をさわかみファンドにまわしてもらって、我々と一緒に本格的な長期投資を続けていく。

面白いことに、本格的な長期投資を続けていくと、15年後ぐらいから資産の膨れ上がりが急に加速しだす。

もちろん、どのくらい殖えていくかなんて数字の約束は一切できないが。

しかし、長年の長期投資の経験から、時間の経過とともに資産の増加は加速しだすと、こちらは自信たっぷり。

現に、さわかみファンドは間もなく設定後26年となるが、積み立て投資だと年率にして6％強でまわっている。

12年で2倍というペースで資産形成のお手伝いができているわけだ。

そう、本格的な長期投資を続けていくと、どこかで自分のファイナンシャル・インデペンデンスを達成できる。

自分にとって経済的に自由になった状態が、どのくらいの資産残高となれば到達となるかは、人によって違う。

さは然りながら、さわかみファンドの安定度と再現性の高い運用でもってすれば、どこかで到達できる。

ファイナンシャル・インデペンデンスを達成すれば、もう生命保険も不要、年金ももらえたら儲けぐらいに思うと楽だ。

しかし、そこから先が本格的な長期投資の嬉しい悩みとなる。　資産が加速して膨れ上がっていくのだ。

そこから先は、第2段階として「カッコ好くお金をつかう」ステージが待っている。

もう自分のお金の心配はなくなったのだから、今度は世の中に良かれと思う方向へ、お金をどんどんまわしてやるのだ。

経済的に自立し、もう自分自分で生きるのではなく、世の中にどんどんお金をまわしていっている。

そういった、カッコ好い大人が一杯いる社会を、子どもたちに見せてやるのが、第3段階である。

昨今は、老後が不安だ、年金どうなるか不安だといった、だらしない大人の姿をよく見せつけられる。

これでは、子供たちに将来への夢を持たせてやれない。　そんな不安だらけの将来をイメージして育ってほしくない。

ならば、われわれ大人がお金お金で汲々した生活から解き放たれた、カッコ好い人生を歩んでいくべしだ。

そこで、鍵となっていくのが、本格的な長期投資による資産形成である。