町をなんとか元気で活力あるものにしていきたい、そういった思いと情熱ある仲間たちと始めた地方オペラ公演。
2~3年もすると、オペラって面白いものだね、でも舞台がお粗末で寂しかった。 そう残念がる。
それは、そうだろう。 さわかみオペラ財団は公益財団で、カネ儲けを事業目的としていない。
できるだけ安いチケット価格で、できるだけ多くの人々に本物のオペラを楽しんでもらいたいとしている。
このチケット代では、とてもではないが舞台にお金をかけられない。 さあ、どうするか?
なら、自分達で出し合おうかとなっていった。 合唱団員も含め、皆で協賛金集めに走り出した。
そして本番を迎える。 素晴らしい舞台になった。 公演はすごく感動的だったし、舞台も美しかった。
そうだよ、あなたの3000円とか5000円、あるいは1万円でもって、こんなに素敵なオペラ舞台ができたんだよ。
オペラには照明も大事で、舞台の大道具や小道具にかけたお金と、同じぐらいを照明にもつかわせてもらった。
みんなのお金で、いくらでも素敵なオペラ公演をつくっていけるんだ。 どう、いいと思わない?
なら、来年はもっと頑張って、もっと素晴らしいオペラにしていこう。 もっと多くの協賛金を集めよう。
そういった展開で、地元の人々に「お金の出し癖」をつけていってもらう。 お店や企業にも協力を仰ぐ。
そこへ、クラウドファンディングも加わってきた。 地元のオペラがどんどん充実していく。
気がついたら、地元のお店にオペラ公演の会場で出店してもらって、来場者のお腹を満たしてくれている。
合唱や助演などの特訓からはじまって、チケット販売や協賛金そしてクラウドファンディングまで、1年をかけての長丁場。
それらを通じて、協力してくれる個人はもちろん、企業やお店をどんどん巻き込んでいく。
大事なのは、この流れをさらにさらに太く大きくしていく意識を高め続けること。
それでもって、参加している人々や企業そしてお店の皆に、ますます盛り上がってもらうのだ。
ここまで大きくなれば、もういいだろう。 そういった瞬間、マンネリに陥っていく。
われわれのオペラを通じての地域活性化は、決してスピードを緩めない。 どんどんピッチを上げていく。
さすれば、みなが楽しく元気になっていく。 皆がお金をつかうことで、地元経済にも活気が戻ってくる。
これは日本中どこでも人々の願っていることだが、どうやっていいのかわからない。
その地域活性化モデルを全国各地でつくっていっているのが、さわかみオペラ財団の活動である。
