米軍がイランから撤退するとか、そういった観測で昨日の米国株市場は大幅高となった。
それを受けて、日本株市場も今日は大きく戻して、1800円高となっている。
無法で道義心のかけらもない対イラン爆撃が終わってくれるのは、なにはともあれ結構なこと。
ただ、ホルムズ海峡の封鎖問題はどうなるのか、なんら明るい見通しは届いていない。
また、これまでイランや中東諸国で破壊されたり停滞させた原油などの供給力が復旧するまでには、それなりの時間がかかる。
ちなみに、イランによる報復ミサイル攻撃を受けたカタールの世界最大級のLNG 供給基地では、復旧に3~5年かかるという。
ホルムズ海峡の封鎖でペルシア湾に閉じ込められたままのタンカーや商船も、仕向け地に到着するまでには相当な日数がかかる。
そういった現実が、原油はじめコモディティ価格に上昇圧力をかけたままの状態が当分は続く。
現に、昨日の報道で代表的な原油先物指標であるWTIも少し下がっただけで、まだまだ高値圏にある。
ということは、今回の対イラン爆撃が起爆剤となったインフレ圧力は、これから効いてくることに。
いつでもそうだが、マーケットの反応は素早いのに対し、実体経済に影響が及んでいくまでには時間がかかる。
そう、米軍とイスラエルの無法なイラン爆撃がもたらす世界経済へのマイナス影響は、いよいよこれから出てくるのだ。
われわれ本格派の長期投資家からすると、今日の大幅な株価の戻しには、そう浮かれ上がる気にもならない。
目先筋の投資家からすると、ここへ来ての大幅下げの反動で株価全般が戻るのに飛び乗りたいところだろう。
まあ、お大事にだ。
