世界の運用ビジネスに身を置いて、今年で55年目になる。 日本はもちろん、世界でも希少な存在といえる。
その間に、ずいぶん多くの運用会社と、数えきれないほど多数の運用者たちとの接点を持った。
それだけ多くの運用会社や、運用者たちの栄枯盛衰を見守ってきたということだ。
栄枯盛衰? そう、ほとんどが上昇相場で増加し、その後の下落局面で消え去っていった。
運用会社でいうと、マーケットの拡大に乗って運用資産を急拡大させたり、新規ファンドなどの立ち上げが続出する。
そして、どこかで上昇相場が下落に転じると、投資損や評価損が重なって解約が殺到し、多くの運用会社が店をたたんでいく。
運用者たちも同様で、マーケット下落による成績急悪化で大半が解雇に追いやられる。
最近はコンピュータ運用が主流となっている? その場合は、大量解雇の代わりに運用資産激減がシステム維持費に重くのしかかてくる。
マーケットなんてものものは、上がったり下がったりする。 その都度、運用関係者の栄枯盛衰ドラマが見られるわけだ。
とりわけ今回のように、44年間も株価や債券価格などの上昇局面が続いたこともあって、運用会社が星の数ほどに増加している点は要注意である。
その中には、投資ファンドやヘッジファンド、そしてアクティビストなども含まれる。
それらのほとんどが、もういつ来てもいい大きな暴落相場に直面するや、運用資産の激減と解約急増に追い込まれる。
マーケット下落で、大きな投資損と評価損を食らい、そこに解約に応じるための現金化売りを迫られる。 それが下落相場に追い打ちをかける。
あるいは最近の風潮であった、信託報酬の引き下げ競争にのめり込んできた多くの運用会社は、たちまち経営難に追い込まれる。
カネ余り上昇相場が今後も続いていくだろうということで、信託報酬の料率をギリギリにまで下げてきた。
そんなところへ、マーケットの急落だ。 運用資産額が急減し、それに沿って運用報酬額の激減で経営を圧迫する。
経営難に追い込まれるのは、多くの投資ファンドやヘッジファンド、そしてアクティビスト達も同じこと。
数えられないほど多くの運用者たちが職を失うことになるが、その大半が44年越しの上昇相場しか知らない人達だ。
カネ余りバブル高のマーケットが終った後だ、もはや彼らの出番はない。
その点、われわれ本格派の長期投資家からすると、待ってましたの展開となる。
