来週の通常国会の冒頭に、衆議院の解散を打つとの見通しが高まってきた。
いまの高市政権の高支持率からすると、自民党は大勝するだろう、さすれば積極財政に国民のお墨付きが得られる。
積極財政は株式市場にとって大歓迎とばかり、今朝の取引開始から株価は大幅高となっている。
日経平均株価でいうと、1800円もの大幅上昇となって取引は始まった。
どうなっているの、この大幅高? 開いた口が塞がらないというのは、こんなことかと感心させられる。
たしかに、高市政権の支持率は極めて高い水準を維持している。
所信演説での「責任ある積極財政」という言葉に乗って、株式市場では歓迎の株高を続けてきた。
そこへ、衆議院の解散で自民党の大幅勝利を先回りしての買いで、今日の大幅高となっている。
まさに、お祭り騒ぎである。 「株価が上がるのなら、なんだっていい」の買い参加だ。
こんな浮わっついた大幅高、その先の失望売りも、これまた凄まじいものとなろう。
なにしろ、積極財政という言葉に皆が酔っているものの、その裏付けを誰も考えようとしないのだ。
すでに、日本は財政赤字の対GDP比でみると、先進国で断トツの最悪を独走している。
国の借金は1000兆円を大きく超えて、来年度予算の国債費は31兆円を超す。
それもこれも、黒田前日銀総裁によるゼロ金利やマイナス金利と、国債や株式ETFの大量買いによってのこと。
いまや、長期債利回りは2.14%にまで上昇してきており、積極財政なんていっても一体どこまで実現できるかだ。
積極財政の資金の裏付けは、さてさてどうするのだろう? さらなる国債発行なのか?
まだぞろ国債の買い取りを日銀に押し付けるのか? ここまでの金利上昇だけでも、発行金利は高くなっている。
そんなところへ、国債発行の上乗せとくると、金利をさらに押し上げかねない。
そもそもからして、責任ある積極財政というが、具体的な内容は明らかにされていない。
歯切れのいい言葉だけが先行している感が否めない。 それで株式市場は踊っているのだ。
どう考えても、浮ついた株高としか言いようがない。 すなわち、その反動安は避けられないだろう。
われわれ本格派の長期投資家からすると、こんなマーケットの浮つきぶりからは遠く離れるに如かずである。
そして、そのうち始まる失望売りの嵐を、やり過ごすのだ。
