地方ほど有利

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われわれ本格派の長期投資家からすると、地方に住む方が絶対的に有利である。

こう書きはじめると、なんのことか、すぐにはピンと来ないかもしれない。

こういうことだ。 長期投資を展開するにあたっては、日本ならびに世界の健全なる成長を舞台とする。

その上で、日本はもちろん世界経済の安定的かつ地に足のついた成長発展に寄与している企業群が投資対象となる。

となると、都会に住もうと地方に住もうと、どこにいても本格的な長期投資はできるわけだ。

まして、目先の経済や社会現象にドタバタ反応などしないから、都会に住んで最新情報に飛びつく必要もない。

そう、本格的な長期投資を展開する限り、地方の片田舎に住んでいても、なんらハンディは感じない。

ところがだ、長期投資のリターンの価値が違う。 地方に住む方が圧倒的に有利となる。

たとえば、長期投資で100万円の利益を得たとしよう。 東京あたりに住んでいると、生活コストが高い。

生活コストで、70~80万円は消えていく。 すると、手元に残るのは20~30万円でしかない。

それが、田舎の生活だと、30~50万円ぐらいの生活コストだから、50~70万円は自由につかえることになる。

この自由につかえるお金を活用すれば、都会に住んでいいなと思うものを、地方でもつくってしまえる。

学校とかコンサートホールとか、その他なんでも、自由につかえるお金で地方につくってしまえばいい。

自然が豊かで、空気の良いところで、都会とそん色ない生活空間を、長期投資仲間で創っていくのだ。

本格的な長期投資で、お金がしっかりと働いてくれる。 ならば、皆で心優しく生きていけばいい。

そんなところで、子どもたちを育てていけたら、どんなに素晴らしいことか。

まさに、ウチが20数年前から唱えている「ヴィレッジ計画」の基本コンセプトである。

ところが、広い土地が、なかなか手に入らない。 それで、ヴィレッジ計画はいまだ実行に移されていない。

しかし、さわかみグループとしても、ヴィレッジ計画を断念したわけではない。

いまのカネ余りバブル高マーケットが大崩れした時に、広い土地を取得できたら、即座に行動開始だ。

ともあれ、全国の長期投資仲間の皆さんも、せっかく得る長期投資のリターンを楽しく活用してもらえればと思う。

全国あちこちで、素敵なヴィレッジができていくと、それらを巡り歩く旅行も、また楽しいものとなる。

安定的で再現性の高い本格的な長期投資だからこそ、こんな夢物語がいくらでも現実になるのだ。