資産形成の株式投資

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株式投資は資産形成をするにあたっての王様であり、有効活用しない手はない。

なぜ王様かって? すべての投資商品は、その時々の金利水準との裁定でもって値動きする。

つまり、その時々の金利水準に沿った値動きをする。 あとは、そこにどれだけ投資家人気が集まるかだけである。

株式も配当利回りをどうのこうのいう時は、やはり金利との裁定での値動きとなる。

ただし、株式投資の場合は金利裁定を越えて、プラスアルファがついてくる。

プラスアルファ? そう、企業の利益成長による投資価値の高まりだ。

企業の利益から税金を支払った残りは利益剰余金として、配当金の支払いや内部留保にまわる。

すべて株主のものである。 ということは、企業が利益成長すると、それだけ利益剰余金が増える。

つまり投資価値が高まるわけで、その分だけ株価上昇要因が追加される。

それが、プラスアルファであって、株式投資が資産形成の王様たるゆえんである。

そこで、資産形成の株式投資に入っていくが、やはり長期でゆったりと構えるのが王道である。

一般的な株式投資では、人気株を追いかけ、株価が大きく上がるのを期待する。

値上がりしそうな株式に狙いを定めて、機動的に売買を繰り返す株式投資は、たしかに面白い。

株価の値上がり益を積極的に取りに行くもので、そのダイナミックさはまさに株式投資の醍醐味である。

ただ、それは資産額が1億円前後までの話。 資金量が5億円10億円と増えていくと、そうピンポイントには動けない。

少額の投資なら、買う時も飛び乗り買いが簡単にできる。 投資金額が大きくなっていくと、そうはいかない。

また、株価上昇の狙いが外れても、すぐ投げ売りもできる。 ちょっとやられたなぐらいの損で済む。

ところが、資産形成が進んで投資金額が大きくなってくると、投げ売りといってもそう簡単には売れない。

自分の売りで、下げている株価をさらに下押しさせてしまう。 そう、どんどん小回りが出来なくなってくるのだ。

となると、やはり資産形成には長期の株式投資でもってとなる。

長期の株式投資となると、これはと狙った企業の株式が大きく売られた時に、おもむろに買いに行く。

それなら、資金量がいくら大きくなっても、十分に買い仕込みできる。 あとは、のんびり待つだけだ。

安値で買っておいた株式が、どこかで大きく買われて値上がりしてきたら、少しずつ売り上がっていく。

そういった株式投資を繰り返すと、派手さはないが、資産をゆったりと大きくしていける。

また、時として発生する株式市場の大きなガラ(暴落)を食らうこともない。

それが、資産形成の王道である。 すなわち、本格的な長期投資を展開していくのだ。