ずっと以前から、そう「さわかみファンド」を設定する前から、お金に働いてもらおうと主張してきた。
お金に働いてもらうにも、いろいろな出番がある。 いずれも、経済や社会に、お金をまわしていこうということではあるが。
先ずは長期投資でもって、しっかりとお金に働いてもらおう。 マーケットで値ざや稼ぎを狙うマネーゲームとは違う。
皆が売る安い時、つまりマーケットから現金が抜けていく時に、これはと思う企業を応援しようと積極的に買いを入れる。
不況時や株価下落時には、みなが売って現金を手にしようとする。 経済の現場から資金が抜けていくと、経済活動が収縮してしまう。
そんな時には、誰かが資金を供給してやらねばならない。 その役割の一端を果たすのが、われわれ長期投資家である。
企業への応援買いを通して、経済の現場に資金を供給するわけだ。 そういった長期投資家が多ければ多いほど、景気浮上が早まる。
景気が回復し株価も大きく上がってくるにつれて、長期投資家は少しずつ売り上がっていって、利益確定する。
利益確定で得た利益の一部を、今度はカッコ好くつかうのだ。 消費でも寄付でもいい、お金をどんどん社会にまわしていこう。
好きなものを買ったり、文化・教育・スポーツ・芸術・技術開発・寄付・NPO・ボランティア等々、なんでもいい。
つかわれたお金の量だけ、経済の拡大発展に寄与するわけで、その流れを太く大きくしてやるのだ。
皆が大きくお金をつかう方向で、新しい産業が育っていく。 それはそのまま、長期投資家の応援企業を育成していくことになる。
その繰り返しで、われわれ本格派の長期投資家は安定度と再現性の高い投資を続け、それでもって資産を着実に積み上げていく。
積み上がった資産の一部は、もっと長期の目線で経済や社会の現場にまわしてあげることもできる。
そう、究極的な長期投資のありよう、つまりノーリターンの資金投入だ。
たとえば、徳島に本格的なオペラハウスをというプロジェクトが始まった。 財団も設立した。
長期投資家のみならず多くの市民を巻き込んで、日本で初めての馬蹄形のオペラハウスをつくってしまうのだ。
10年後の竣工に合わせて、周りに四つ星五つ星のホテルやレストランなどもできるしで、毎年30億~50億円のお金が徳島に落ちる。
オペラ歌手はじめ音楽家や舞台関係者が数多く徳島に移り住むので、人口も増える。 それも徳島経済に大きく貢献する。
それらの収入が100年200年と続くのだ。 これぞ、ホンモノの長期投資である。
もう一度、読み直してほしい。 どこにも無理がない図式で、やれてしまうのだ。 なら、やらない理由はないよね。
