今朝はちょっと一服といった感じだが、最近の株価上昇ぶりは「おいおい、どこまで行くの!」の一言。
マーケットでは、イラン紛争が収まる方向にある、ただその期待だけで投資家たちは買いまくっている。
あの、場当たりトランプ氏が突然どんな方向転換をしてくるのか、皆目見当もつかない。
また、イラン紛争が落ち着いたとしても、原油や石油関連製品の供給体制が平時の状態に戻るまでには相当の時間がかかる。
その間にも、中東に広がったの供給力不安や、それによるコスト上昇は、いよいよ経済活動全般や人々の生活にのしかかってくる。
企業にとってはコストアップ要因となるし、経済全般にインフレ圧力が高まるのは、いよいよこれからだ。
なのに、米国株市場はじめ日本株市場でも半導体関連株などへの買いが殺到している。
世界でなにが起ころうと、AI化の流れは止めようがない、したがってとにかく買いだの投資姿勢が、マーケットには充満しているのだ。
われわれ本格派の長期投資家からすると、そういった狂騒ぶりがまさにバブル、AIバブルとしか映らない。
目先張りの短期投資家やディーラー達からすると、「行けるところまで突っ走れ」でいいのだろう。
マスコミは、そういったマーケットの狂騒ぶりを報道するのが仕事だから、彼らもガンガン騒げばいい。
一方、投資家は投下した資金を回収して一件落着となる。 株価などが上がっているうちに売って、はじめて利益が確定する。
どんどん上がているからと、上昇相場についていって、その挙げ句にマーケット下落に遭遇したら元も子もない。
その点、この30年ちょっと、どうにも歯がゆい思いで眺めているのが、世界の機関投資家の運用姿勢だ。
彼らは、毎年の成績を追い求め、なおかつ平均株価などのインデックスとの同調をもって運用としている。
自分の投資判断を優先して、さっさと利益確定して、上昇相場から離れるなんて絶対にできない。
そのまま上昇相場が続いたりすると、自分の成績がインデックスからどんどん引き離されてしまう。
すなわち、運用能力の欠如としての烙印が押されてしまうのだ。 サラリーマンとして、それは絶対に避けたい。
となれば、自分の投資判断など一切棄てて、黙ってマーケットについていくべしとなる。
その結果、どこかでマーケットの下落に遭遇したら、「この大きな下げには不可抗力でした」と言い張るのが、彼らの運用である。
そういった機関投資家たちも含め、「ま、行くところまで行きなよ」だ。 「お大事に」などと言ってやる気もない。
