米国軍がベネズエラを急襲して、マドウロ大統領を拘束して米国に収監した。
いくら麻薬撲滅だといっても、国際法を蹂躙した暴挙には疑う余地がない。
とんでもない方向にトランプ大統領は舵を切ったと懸念していたところで、日本株市場は年明けた。
なんと、日経平均株価で1400円もの大幅高となっている。 まさに、どうなっているのだである。
武力というか暴力というか、力でもって他国に干渉するという無法は許されていいはずがない。
ところが、トランプ大統領は昨年のイラン爆撃もそうだったが、まったくのお構いなしだ。
報道によれば、世界最大といわれる石油資源を狙って、ベネズエラにおける米国の権益を固めようとしてのこと。
返す刀で、北極圏のグリーンランドもデンマークから奪取しようとしているようだ。
まるで、植民地の争奪に明け暮れた100年前に戻ったようなトランプ大統領の自国優先主義である。
というか、プーチン、習近平、キムジョウン、エルドアン、オルバンと権威主義の国家運営はつとに知られている。
そこへ、トランプ氏も名を連ねることになる、どうやらそのつもりのようだ。
2度の世界大戦を経験して、人間の知性と理性をベースとした法治主義に世界はたどり着いた。
ところが、権威主義者たちは自国というか自己の満足を優先した政策を推し進めている。
やっかいなことに、多くの指導者たちは選挙というプロセスを経ている。
つまり、国民の代表者だ。 すなわち、それぞれの国民の意思が権威主義を是としているわけだ。
今回のトランプ氏による暴挙は、プーチンや習近平などの拡張主義を、さらに増長させるきらいがある。
このままいくと、世界は相当な荒れ模様になると考えていた方がいい。
となると、今日の1400円高は一体なにを意味するのだろうか? 新年のご祝儀相場にすぎないのか?
ご祝儀相場なら、今日一日だけだ。 明日からは、世界の現実に即した相場展開となっていこう。
われわれ本格派の長期投資家からすると、このマーケット展開からは一刻も早く離れよう。
マーケットのみならず、世界の政治や社会経済がどうなっていくか読めない時は、資産の保全をなによりも優先するのだ。
政治や地政学リスクが高まれば高まるほど、マーケットも経済も不安定となる。
なにが起ころうと、世界経済はなくならない。 そして、どっしりとした本物の長期投資のみが生き残れる。
