日常生活においても、投資活動においても、どこかで判断を迫られることがある。
そんな時でも、「これは、ちょっと手を出せないな」と感じるままを行動に移すと、案外正解となる。
逆に、欲とか我を張ってしまうと、後で後悔することになりがちである。
投資でいうと、自分のリズムを守れるかどうかだ。 昔から、腹八分目といわれているが、あれもリズムを大事にしようだ。
経済もマーケットも生きものであって、機械のように設計された通りに動き続けるといったものではない。
生きものだから、その気にさせてやれば、いくらでも動いてくれる。
反面、ちょっとしたことで気が変わって、駄々をこねたり、すねたりする。
そういった生きものに対し、上手く付き合っていくには、どっぷりとのめり込まないことだ。
それこそ、自分のリズムを守って、適度なお付き合いに留めておく。
ところが、のめり込んでしまうと、自分の判断あるいは直感が働かなくなる。
今の株式市場も、そんな感じだろう。 選挙の結果がどう出るかで、様子見の投資家が多い。
そんな中でも、「まだ上がるだろう」「上がるはずだ」と信じ込んでいる投資家がほとんどだろう。
これも、上昇基調が続いた相場に、どっぷりとのめり込んで、「まだまだ上がるはずだ」で我を張っているといえよう。
この選挙、どの政党も同じような主張をしており、そう劇的な結果になるとは思えない。
ただ、選挙以外のたとえば海外の出来事などで、株式市場が急落といったことになれば、状況は一変する。
投資家たちの間で、ろうばい売りが殺到する、その大慌てぶりが眼に見えるようだ。
もし、なにも起こらなかったら? 株式市場そして投資家の間では、「まだまだ上がるはずだ」の期待だけが先行するのだろう。
だからといって、自分の投資行動にさっさと移れる投資家は、それほどいないだろう。
大半が、上がればもっと買うぞ、でも下がったらどうしよう、そういった投資スタンスにあるのではなかろうか。
われわれ本格派の長期投資家はマーケットに、どっぷりとのめり込んだりはしない。
以前から主張しているように、売れるものはどんどん売って、このカネ余り株高からは遠く離れようとしてきた。
そして、大きく下がるのを待っている。 次の買い候補を探しながら。 これが、長期投資のリズムである。
