昨日そして今日と、日米ともに株式市場は大幅に下げている。
先週と今週で、株価はまるでジェットコースターのように激しく上がり、そして急落している。
これなんぞ、典型的なバブル相場のパターンである。 それも、最終段階の乱高下といえる。
どうして、激しく上がるのか? すごい株高熱狂に対して、冷静な売りが出てこない。
そういったマーケット展開では、株価はピンポン玉のように軽く跳ね上がる。
それが、ビックリするほどの株価急騰劇となってマーケットを勢いづかせる。
で、急落は? 知れたこと、もともと中身のない急騰劇だったから、落ちる時も真空状態で下げていく。
中身のない急騰劇? そう、本格的な上昇相場では力強い買いに対し、待ってましたの売りが出てくる。
そういった売りを次々とこなしての上昇相場では、潜在的な売りをどんどん吸収していくことになる。
分厚い売買を経ているから腰の強い上げとなり、なおかつ上昇力の強い相場展開となっていく。
ところが、バブル高の場合は株価などがピンポン玉のように跳ね上がるのを、全員賛成でついていく。
その過程で売りを吸収していっていないから、全員賛成でついていった買いが、いつでも全員売りに一転しうる。
それが、昨日今日の大幅下げである。 バブル熱気で買い上がって、熱気がどこかへ消え株価は真空状態を下げる。
どちらも、中身のない相場上昇と下落である。 まさに、バブルである。
面白いのは、これからである。 この棒下げがどこかで止まって、踏みとどまってくれたら、バブルはもうしばらく続く。
といっても、これまで通りの買い熱気がどこまで戻るかは、神のみぞ知るのところ。
一方、踏みとどまることなく、ズルズルと下げが続くと、そのまま本格的なバブル崩壊に発展していく。
すると、今度はホンモノの売りが出てくる。 ここまでの真空状態の下げとは違う。
本格的に売りが出てくると、下げが次の売りを誘う展開となっていく雪崩れ現象をも覚悟しよう。
これまで買って買いまくってきたから、それらが売りに一転するや膨大な売り圧力となっていく。
投資家たちは個人も機関投資家も大慌てとなろう。 皆が売り逃げに走るが、買いの手は皆無である。
すごい暴落となっていくことになるが、それこそどこまで下がるのかの目途も立たなくなる。
われわれ本格派の長期投資家からすると、ようやくバブルが弾けてくれたなで、のんびりと眺めていられる。
そして、いずれくる大バーゲンハンティングの準備に入っていくのだ。
