政局ねー、何がそうも心配なのよ

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日本株市場は大きく下げている。 首相指名をめぐる全体的な状況が不透明となってきてのこと。

先般の参議院選挙でも露呈したが、自民党の5候補者とも票集めの綺麗ごとばかりを並べていた。

それに対し、野党はといっても政争戦略のレベルの議論から一歩も出ていない。

与党も野党も、日本をこう変えていこうといった政治家らしい政策を、堂々と打ち出してくれない。

そういった政治の世界のモタモタをみて、株式市場は大きな下げを見せているわけだ。

わからない時は、先ずは手締って様子を見ようという、投資家らしい判断によってのものか。

それとも、やたら強い上昇相場に乗ってフワーっと買ってきた人達による買いが途絶えての下げか。

いつの強い上昇相場も、買いが途絶えるや、すぐ下げに転じるもの。

まあ、相場のことはどうでもいいが、投資家たちはさぞかし思い悩んでいることだろう。

日経平均株価が48,000円台に乗せたと大騒ぎしていて、1週間もしないうちに46000円台に戻ってしまった。

さぞかし投資家たちは不安だろう。 というか、何をどうしたらいいのか見当もつかない。

それはそうだろう。 彼らの多くは、ただ儲かればいいで、マーケットに集まって来ているだけ。

儲かると読んで買い群がってきたが、この先大丈夫かなといった不安がよぎってきた。

こういう時は悩ましいもの。 他の投資家たちがどう行動するのかを見極めたいと思っても、下げのスピードが速い。

これは、相場追いかけ型の投資家たちに共通の悩みといっていい。

ああだこうだ思い悩んでいる間にも、相場はどんどん下げていく。 思い悩みは、さらに大きくなっていく。

その点、われわれ本格派の長期投資家からすると、ずっと前からマーケットから遠く離れていた。

その上でもって、いまの政局とやらをのんびりと眺めていられる。 気持ち的にも楽である。

で、この先どうなるのか? 相場のことだから、あれこれ読んでも仕方ないが、ひとつはっきりしていることがある。

それは、政局だろうが何だろうが、モタモタしながら下げが続いている間に、本格的な崩れが到来することも。

これまで買って買いまくってきた投資家たちの買いポジションは大きく膨れ上がっている。

たっぷりと買い込んできた買い残高が、マイナス圏に入っていくと、どの投資家も浮足立つ。

そして、皆が投げ売りに入ると、もう誰も止められない。 その可能性も、頭に入れておこう。