すさまじいバブル買い!

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いいのかな、こんなに買い上がって? そんな疑問など、瞬時に吹っ飛ばされるような株高となっている。

日経平均株価が一気に1300円高もするほど、すごい値上がりスピードだ。

先週後半に米国で信用不安のニュースが流れて、日米とも株価は大きく下げたが、そんなもの蹴散らす値上がりぶりだ。

ずっとバブル高を唱えてきたこちらとしては、いまさら言うことなし。 とにかく売っておこうだ。

バブル買いのピッチが上がれば上がるほど、バブルが弾けたときの下げがきつくなる。

また、思いもよらなかったマネーゲームが展開されていたことが表面化して、それらが全面崩れとなるのだ。

すさまじい売りが出てきて、もう売るに売れない状況にマーケット全体が叩き落される。

今度の下げは、リーマンショック時を大きく上回るものとなろう。

あの時は、先進国中心に各国政府が史上空前といわれた大量の資金供給を断行した。

また、各国の中央銀行も国債や住宅ローン債権などの無制限の購入で、市場に大量の資金をバラ撒いた。

株式や債券などの金融商品が棒下げしたのみならず、証券化商品が売るに売れない状態に陥ったためだ。

どんなものにも金融工学を駆使して金利を付加させることで、投資対象商品に仕立て上げることができる。

米国の大手投資銀行などが新たな証券化商品を次々と開発しては、世界中の金融機関に売っていた。

どの証券化商品も、99.9996%の確率でこれこれの金利収入を得られますよという売り込みを世界中で展開した。

それらを、金利収入が欲しい世界の片田舎の銀行までもが競って買いまくった。

金融工学を駆使してとはいうものの、元はなにもない投資商品を売りまくって投資銀行は大儲けしていた。

ところが、0.0004%の裏目が出てしまって、金利はパーとなるは、売るに売れない状況に叩き落されたのだ。

世界中の金融機関や年金はじめ機関投資家たちが、現金化もできず身動きが取れなくなった。

このままだと金融恐慌に陥るということで、各国政府や中央銀行がなりふり構わずの資金供給を断行したわけだ。

このカネ余りバブル高マーケットが崩壊すると、ビックリするようなマネーゲームの実体が飛び出よう。

世界中が大慌てでマーケット崩落を止めようとするだろうが、もうリーマンショック時の対応は取れない。

世界的なインフレの台頭とそれによる金利の上昇で、リーマンショック時のような資金供給はままならない。

ちょっと想像できないほどの、大混乱が襲ってこよう。 ともかく、いまは売っておけだ。