地域活性化に意外とオペラがはまる。 この10年のオペラ活動を通じて、確信めいたものを感じる。
もちろん、ただオペラ公演をやればいいというわけではない。
それだと、全国各地で繰り広げられている市民オペラやクラシックの演奏会と変わらない。
一部のオペラやクラッシック好きな人たちが集まって頑張っているが、全体的に尻すぼみの傾向にある。
あるいは、市などからの支援を受けて、2年とか3年に1回の公演がやっとといった公演もあるにはある。
そういった既存のオペラ活動とは、まったく別の展開でもって、すごい可能性が見えてきているのだ。
大事なのは、自分達の町を元気にさせたいという熱い思いと情熱を持った人たちが、どれだけ本気で動くかだ。
本気で動くといっても、先ずは面白がってオペラとやらを楽しむことから始めてもらう。
楽しむ? そう、ただオペラを観て感動するだけではない。 「ちょっと、自分もやってみようか」で動き出す。
ウチのさわかみオペラ財団が展開しているプロの舞台に、市民たちが合唱などで挑戦するのだ。
その挑戦も、1年を通じての特訓だ。 声を出すための身体のつかい方から始めて、プロのレベルを学んでいく。
ウチが送り込むプロの歌手の指導で、徹底的にしごかれるが、その挑戦が面白いみたい。 意外と脱落はない。
前半は月1回、後半になってくると月2回以上の特訓を経て、本番の舞台まで一直線。
これまたプロの指導を受けてメークをして、ドレスやらのきらびやかな衣装で舞台に上がるのだ。
凄い緊張感に包まれるが、1年の特訓をこなしてきた仲間たちと一緒だ、あっという間に2時間強のオペラは終わる。
緞帳が降りた後の舞台上では、大興奮のなか達成感と充実感に包まれて、みな大泣きで抱き合う。
これを経験すると、もう止められない。 来年の公演に向かって、すぐ練習を始めようとなっていく。
そういった合唱はじめ助演などの市民参加オペラが、全国各地でどんどん盛り上がっていっているのだ。
ウチのオペラ財団の地方公演は、まったく異色の地域巻き込み型で、どんどん大きくなっている。
いまは全国5か所だが、次がいくつか動きだしつつあり、数年後には20ヶ所ぐらいに膨れ上がりそうな勢いにある。
われわれの地域でもやってみたいという見学が、全国各地からやって来る。
市民参加の本格的なオペラ公演に驚いて、具体的にはなにから始めようかと相談を受ける流れとなっている。
実は、ここまでは第一歩に過ぎないのだ。 この先は、明日書こう。
