米FRBが政策金利を0.25%引き上げた。 日銀も今日あたり、やはり0.25%の引き上げが予想されている。
背景には、世界的なインフレ圧力がある。 NY市場での原油価格が1バレル100ドルを超えてきた。
その原因となっているとされるのは、米イラン紛争の泥沼化やホルムズ海峡の問題だけではない。
先進国中心にデータセンターの建設ラッシュが続き、銅の価格高騰が止まらない。
また、天候異常による農産物の作付けが不安視されていたところに、スーパーエルニーニョ発生ときた。
今年から来年にかけて、農産物の価格高騰が世界中の家計を襲う懸念が高まっている。
そういったインフレ圧力を背景に、米欧日とも金利は上昇気味となっているわけだ。
その金利上昇だが、世界の金融マーケットにも重荷となってくるのは間違いない。
早い話、世界各国で急ピッチで進められている大型データセンターの建設にも借り入れコスト上昇となっていく。
それでなくとも過剰気味が懸念されているデータセンターの建設ラッシュだ。
ほんの少しでも、供給過剰に対し需要がついてこないといった見通しが出てくると、資金繰りは一気に苦しくなる。
そもそも、ここまで世界の金融マーケットを押し上げてきた異常なるカネ余りも、低金利だったからのこと。
米欧日とも金利のある世界に戻っていく過程で、金利コストというブレーキが利きはじめる。
そうなってくると、経済活動の思わぬところで綻び(ほころび)が噴き出てくるもの。
なにしろ、世界の総債務(借金)は世界GDPの3.2倍を超す水準にまで膨れ上がっている。(国際金融協会)
そのうち、世界GDPの1個分の債務はゼロ金利時代に契約されたもの。
それらゼロ金利時代に取り交わされた契約が更新を迎える時には、最近の金利上昇が重くのしかかってくる。
金利上昇に耐えられない借り手は、資金繰りがつかず破たんに追いやられることに。
民間だけの話ではない。 積極財政を前面に出している高市政権にも、金利上昇は重くのしかかってくる。
日本は財政赤字を補うべく国債増発を繰り返してきて、2年前の予算では国債費は27兆円だった
そういった国債発行費や利払い負担が、金利上昇で30兆円を超す水準にまで跳ね上がるのだ。
ここから先、さらに金利が上がっていけば、国債費はますます膨れ上がっていく。
高齢化で増加一途の社会保障費(いま38兆円)と合わすと、70兆円を超すことにも。
いくら経済成長で税収増が期待できるといっても、せいぜい80兆円ちょっと。
それに対し、来年度の予算は144兆円とか。 一体どうやって財政運営していくのだろうか?
