先日も書いた、歴史に例をみない超カネ余りバブルと、人生このかた上昇相場しか知らない投資家たちの買い上り。
その複合バブルで世界の金融マーケットは、これでもかこれでもかと上値追いを続けてきた。
機関投資家たちは上昇相場が続く限り、つまり音楽が鳴っている間は、ずっと踊り続けるのが仕事になっている。
巨額の資金を運用する機関投資家たちが売らなければ、この上昇相場そう簡単には終わらない。
そんな読みもあって、個人投資家も安心しきってマーケットの上値追いに参画している。
とはいえ、どんなバブルもいつかは弾け飛ぶ。 相場格言の、「まだは、もうなり」である。
そろそろ暴落局面に向けての、頭の準備をしておいても、早すぎるということはなかろう。
ある日、なんらかの悪材料で世界のどこかの株式市場が大きく下げる。
あるいは、金融マーケットのどこかで問題が発生し、債券はじめ金融商品の値崩れ騒ぎがパッと広まる。
それをみて、各国の株式市場を中心に売りの連鎖が、津波のように押し寄せる。
凄まじいマーケット下落が2~3日で収束すれば、投資家たちは落ち着きを取り戻して再び買い参加する。
ところが、収束したはずのマーケット下落だが、またどこかでマーケットは崩れ始める。
これを繰り返しているうちに本格的な下げ相場に入ったことが、誰の眼にもはっきりしてくる。
そうなってくると、個人投資家たちはパニック症状をきたし、やみくもな売りに殺到する。
人生このかた下げ相場なんて思いもよらなかった。 一刻も早く売り逃げようでみな必死になる。
機関投資家たちはしばらくは先物売りなどで、下げ相場へのヘッジ対策を講じる。
しかし、暴落相場が広がっていくにつれ、もうヘッジ対策どころではなくなる。
そうなると、運用成績の急悪化と顧客資産への責任から、マーケット下落を止めてくれと訴えだす。
だからといって、金融当局も打てる手は限られている。 今回のバブル崩壊は規模が大きすぎる。
さらには、リーマンショック時のような各国が一致協力した金融緩和策も打てない。
なにしろ再び、大々的な資金供給のため国債を大量発行しようにも、世界的なインフレ基調だ。
国債の発行コストが跳ね上がるし、なによりも金利上昇に拍車をかけ、それがさらなる債券売りを誘ってしまう。
各国の中央銀行も財務は肥大化したままで、さらに一層の国債や住宅ローン債権の買い取りは難しい。
そんなことしたら、中央銀行の信用力低下で、いよいよ本格的なインフレ要因となっていく。
そう、いずれ来る金あまりバブルの崩壊では、歯止めの利かない暴落となっていくのだろう。
