アクティブ運用の強み、とくとご覧あれ

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株式投資と一言でいってしまうが、そもそもは個別株への投資である。

長期的に投資価値が高まるであろう企業を選んで、その経営に参加しようと資金を投入する。

投資価値が高まっていくにつれて、その企業の株価も上昇してくる。

株価が上昇しだしたのを見るや、値ざやを稼ごうとする短期投資家やディーラー達も買い参入してくる。

かくして、大きな上昇相場が形成されていく。 それをみて、投資家は適当なタイミングで売りを出して利益確定する。

もちろん、ずっと長期保有を続けてもいい。それを、株式投資の基本である、バイ・アンド・ホールド投資という。

もしくは、にわか応援団が大挙として買い群がってきたら、彼らに応援を任せようと利益確定で売り上がるのもありだ。

安く買っておいたものを高くなったら売り上がり、安くなったらまた買う、そういったリズムは投資運用の基本である。

いずれにしても、これが株式投資というものである。 あくまでも、個々の株式とていねいに付き合っていく。

ところが、年金など機関投資家は巨額の資金を運用するから、個別株をていねいにリサーチしては買うなど到底できない。

そんなことをやるとしたら、どの機関投資家も1000人単位でアナリストやファンドマネジャーを抱え込まなければならない。

とてつもなく経費が掛かるし、それを運用手数料に上乗せしたら、運用成績など吹っ飛んでしまう。

さあ、どうするか? 上手い具合に、80年代に入ってコンピュータが急速に普及しだした。

株価上昇を狙って機敏に売買し値ざやを稼ぐ作業などは、プログラミング次第である。

これなら、アナリストやファンドマネジャーなど不要で、コストも格段に安いし、いくら巨額の運用資金でも対応できる。

かくして、コンピュータ運用が80年代から機関投資家の間で一気に普及していって今日に至っている。

その流れに沿って、インデックス運用も大きく花が開いた。 こちらは株価全般を買うもので、個別株投資の真逆である。

それも、巨額の資金を運用できるからと、インデックス先物の売買が株式投資の太宗をなしている。

そうなのだ、いまや世界の機関投資家の大半がコンピュータを多用した運用でもって株式投資としている。

それも、運用の指針とするベンチマークに縛られて、マーケット動向から大きく離れない運用に徹してだ。

ていねいな個別株投資は、どこへいった? いよいよ、ここからだ、本物の株式投資が大復活するのは。

年金など機関投資家運用が玉石混淆の株式投資で、マーケット全般の混乱に引きずり込まれていくのは避けられない。

その横で、われわれ本格派の長期投資家は淡々と、将来有望株の個別株投資を推し進めていく。