ようやく、本格的な下げに入ってきたようだな。 日経平均株価は2970円の下げで、一時31000円を割り込んだ。
あまりに急激な株価下落に、個人投資家も機関投資家も、ただただ啞然としていることだろう。
みなが大慌てをはじめるのは、いよいよこれからだ。 この先、急落後の反発高があれば、すこしは落ち着こう。
しかし、株価全般の戻りが鈍かったり、さらに下げたりすると、投資家心理は一気に弱くなる。
昨年から新NISAとかを騒いできた個人投資家も、果たしてどこまで株買いを続けられるだろうか?
積み立て投資ならずっと続けるべしと、耳にタコができるほど聞かされてきたが、このまま継続できるだろうか?
一気に膨れ上がった評価損に直面し、投資は恐いリスクが大きいと、いまさらながら実感させられたのでは?
一方、機関投資家はというと、これまた大変の一言。 運用成績のマイナス幅が一気に拡大したのだ。
トランプ関税のせいだ、不可抗力的な棒下げだとかの理由を並べて、責任転嫁の言い訳はできよう。
いかに責任回避を論じたところで、評価損が一気に大幅拡大したのは現実である。
それに対し、これからどう対処していくかだ。 少しでも成績を上げようともがけばもがくほど、ドロ沼に落ちていく。
ドロ沼? そう、これまで目一杯に買ってきた。 それらが大幅に値下がりしているのだ。
なんとか値下がりの穴埋めをしようとすれば、その現金づくりのため保有株を売らざるを得ない。
現金づくりしたいのはいいが、保有株を売るというのは株価をさらに下げる要因となる。
そう、マーケットが大崩れすると、評価損をなんとかしようと機関投資家はドタバタ対応に走りだす。
彼らの現金づくり売りが殺到して、さらに下落を加速させる悪循環に陥っていくのだ。
じたばたせず、この大嵐が通り過ぎるのを待てばいい? それは、資金を預けてくれている顧客サイドが許してくれない。
どの機関投資家も運用のプロとして、適切な対応を求められる。 そして、一刻も早く成績を挽回せよと、、、、、、、
われわれ本格派の長期投資家からすると、カネ余りバブル高のマーケットはいずれ崩れると想定していた。
そこに、トランプ政治による支離滅裂が乗っかってきて、一気に下げがはじまっただけだ。
ずいぶん前から売れるものは売って、現金をつくっておき、大バーゲンハンティングのタイミングを待っていた。
このあたりから、ゆっくり買い始めるとしようか。 もちろん、少しずつ買っていくだけだ。
この先、相当に大きな下げもあり得るから、保有している現金は貴重な軍資金として大事にしよう。