今日の日経新聞にもあったが、個人投資家の日本株買いが熱気を帯びてきているようだ。
秋以降の上昇相場におびき出された買いもあれば、出遅れ感に追い立てられるようにしてマーケットに参加してきている投資家もいる。
大慌てで株式投資に向かう人たちが多くなればなるほど、上昇相場に加速がつく。 それをみて、さらに新たな参加者が殺到する展開となってきているのが、最近の株式市場である。
早い段階から買い仕込んできた長期投資家からすれば、どうぞどうぞもっともっと買ってきてください、株価をどんどん押し上げてくださいと、余裕しゃくしゃくである。
悩ましいのは、これまでそれほど買っていない投資家や、完全に出遅れてしまった人たち。
一刻も早く飛びつき買いした方がいいのか、ここは一呼吸おいて下げを待つべきか判断に苦しむ。 その間にも、株価はどんどん上がっていく。
そういった出遅れ投資家たちが、もう我慢できなくなり大挙して、ドドッと買ってくる時がある。 そこが、当面の天井となるケースが多い。
もう我慢できないといって、皆がドドッと買えば株価は跳ね上がり、上昇相場は一気に弾みがつく。 しかし、皆が一斉に買った後だから、次なる買いが続かない。
つまり、皆が勢いよく2階に駆け上がったところで、はしごを外されたような状態となる。 右往左往の混乱の中、株価全般はドザッと下がる。 それをみて、多くの投資家が売り逃げに走る。
かくして、その寸前までの買い熱気はどこへやら、マーケットは売り逃げと投げ売りの修羅場となる。 そういった展開となるや、相場は天井を打ったといわれる。
それが当面の天井となるのか、大天井となるのかは、もう後講釈の世界である。 当面の天井であれば、しばらく調整をした後、再び上昇相場に入っていく。
さて、現状に戻ろう。 出遅れ投資家たちは慌てて買おう買おうとせず、そろそろ腹を括って次の買い場を待つのも一法である。
当面の上昇余地を捨てることになるが、ドサッと下げたところで買った方が、良い心理で相場に参加できる。
われわれ長期投資家が大事にする、買いのリズムをつくるのだ。 相場にはつかず離れずでいて、自分のペースで買い参加することが、本格派の長期投資である。
世の投資家の多くは、自分のペースで投資できず、いつも相場に振り回されるばかり。 ここで一度、良いリズムというものをつくってみよう。
ここまでは、わかった。 で、さわかみファンドを保有している仲間たち? 昨日と今日の2回にわたって書いてきたことなど、運用サイドがきちんとやってくれている。
したがって、なにも考えなくて構わない。 のんびりとゆったりと、さわかみファンド丸に乗っていてもらえれば、それで十分。
下手に、ここでファンドを売っておいて、ドサッと来たら買い戻そうなんて、余分なことしない方がいい。
それよりも、どういった相場状況であろうと、余裕資金をどんどんファンドに投入しておこう。 それでもって、ドサッと来た時に運用サイドが待ってましたの買いを入れる軍資金を
提供しておくのだ。