こんなに身近で長期投資できるなんて幸せだよ

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日本では、投信を1万円から買える。 ファンドによっては、5000円とか3000円から買えるものもある。

米国などでは、投信を購入するにあたっては最低でも30万円くらい用意する必要がある。

投信は一般生活者の財産づくりに最適最高の器である。 その第1が、1万円からスタートできる点にある。

それが30万円くらいからとなると、ちょっと二の足を踏んでしまう。 ちょうど個別株を買う時と同様の緊張感が走る。

やはり1万円から手軽に始められるというのは大きい。 その気さえあれば、誰でも長期投資による財産づくりの世界に入っていけるのだ。

この利点を生かさない理由はない。 毎月1万円ずつ投信を購入していくと、10年で120万円、20年で240万円もの投資ができる。

たとえば、さわかみファンドを毎月1万円ずつ積立て購入していたとすると、サービス開始が1999年11月からだから、230万円投資したことになる。

その230万円が、昨年末にはおよそ385万円になっているのだ。 年末にあれだけ下げても、155万円ほどの利益が積み上がっているって、すごいことだと思わない?

これが預貯金だったら、年0.1%の高利回り(?)でも、240万円ちょっとにしかならない。 10万円ほどしか殖えていないのだ。

したがって、日本ではだれもが気軽に投信を買えて、長期の財産づくりに入っていけるのは、なんとも幸せなことである。

ただここで、しっかり考えたいことがある。 投信を積立て購入しておくのはいいとしても、19年たって385万円の財産で満足できるかどうかだ。

やはり、19年も頑張ったのだから、2000万円ぐらいの財産づくりにはなっていてほしい。

となると、毎月5万円ちょっとずつ積立て投資する必要がある。 毎月5万円がきついとなれば、毎月2万円の積立てと、ボーナス月に20万円20万円と買い足そう。

こう書いてくると、相当な覚悟をもって財産づくりに取り掛からないといけないことが分かる。

だからといって、そこで尻込みしてはいけない。 実は上の計算、さわかみファンドの基準価額が10月から大きく下がり、それにつれて積立て購入の年率成績が5.1%に下がってのもの。

夏までの年率7%前後だったら、毎月の積立必要額はずっと少なくなる。

ともあれ、日本の投信が1万円から購入できるという利便性の良さを生かさない手はない。 同時に、毎月2万円ぐらいは積立て投資しておきたいものだ。

長期投資で、2000万円とか3000万円の財産が積み上がってくれば、そこからの人生は驚くほど違ってくる。