意識して生活を向上させていこう

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 かつて日本経済が急速な拡大発展を続けていた頃、その底流に一体なにがあったのだろうか? 人々がより良い生活にあこがれて、それを実現すべく猛烈に働いては得た収入で、欲しいものを次々と買い揃えていった。 そういう大きな流れがあった。

 個人の消費意欲がどんどん高まっていき、耐久財中心の需要が打ち上げ花火のように次から次へと大空へ舞い上がった。 それが、世界から注目を浴びた高度成長につながっていった。

 バブルが弾けて間もなく26年が終わろうとしている。 かつて日本経済の成長を力強く支えた底流は、いまや涸れ川のようになってしまった。 そして日本経済はジリ貧に喘いでいる。

 成熟経済とはこういうものだ、そういってしまえばみも蓋もない。 それでは困るというので、政府は景気浮揚策を打ち続けている。 しかし、効果は上がらない。

 どうしたらいいのか? 原点戻りして考えてみよう。 かつての底流は、そもそも日本人一人ひとりがより豊かな生活を目指したもの。

 個々人のものすごいエネルギーの爆発が集まって、日本経済の高度成長となっていった。 そう、底流にはより豊かな生活への憧れと、それに向かってがむしゃらに働くといった、一人ひとりの自助努力があった。

 いま、日々の生活に脅え将来にも不安を感じる人々が多くなっている。 これではマズイ、何とかしなければと誰もが思っている。 しかし、何とかしなければと思えども、どれだけ自助努力を重ねているだろうか?

 経済なんてものは、一人ひとりの生活が集まったもの。 日本経済の低成長だとかジリ貧とかいっている暇などない。 このままではマズイと思う人は、その意識と意欲をどんどん行動に移していけばいい。

 すぐさまできるのが、長期投資である。 預貯金に寝かせたままにしてあるお金にも働いてもらうのだ。 自分も頑張って働くが、自分のお金にも働いてもらえば心強い。

 自分の働きと、お金にも働いてもらうことでの二人三脚が、成熟経済での自助自立の生き方となっていくのだ。 ただ単に財産づくりが進むというだけではない。

 長期投資にまわしているお金は、経済の現場でしっかり働いてくれる。 それも、生活者にとって大事な企業を応援しようという意思を行動に表わしていくのだ。

 国がやっている総花的な予算ばら撒きとは違う。 生活者にとって大事と思える企業を選別して応援していくことで、より良い社会をつくっていくのだ。

 そういった個人個人の自助努力が長期投資に結集すれば、日本経済はいくらでも成長軌道を取り戻すことになる。 なにしろ、個人の預貯金マネーは842兆円もあるのだ。

 その3%が長期投資にまわるだけでも、単純計算だが、日本経済を5.2%も押し上げることになる。 国の予算など1銭も投入せずに、5.2%もの成長ができたら文句ないだろう。

 たったの3%だよ。 預貯金マネーをほんのちょっと長期投資に振り向けるだけで、日本経済はものの見事に活性化するのだ。

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