お金に働いてもらうって、こんなにも素晴らしいの

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 5月の連休を前にして、読者の皆さんと長期投資でお金に働いてもらう意義とか良さを再確認してみよう。 休みの合間にでも、じっくり考えてみてください。

 第1が、より良い社会をつくっていこうよという明確な方向性を持っていること。 一般的な投資で、とにかく儲けること、ただお金が殖えれば良し、後は野となれ山となれでも構わないとは大違い。

 いつでもどんな時でも、社会性や倫理観あるいは人間としての優しさを大事にする。 青臭いとか書生っぽ過ぎるというなかれ。 そこに住むのは自分であり、子供や孫たちである。 そういった意識を高めれば高めるほど、毎日の生活や人生に潤いとしっとり感が出てくる。

 第2に、より良い社会をつくっていく方向で頑張っている企業を応援するということ。 経済や社会のほとんどは生活者の消費活動と企業のビジネス活動とで成り立っている。

 長期投資では応援する企業を厳しく選別する。 日々の生活において企業をしっかり観察し、そこの経営の在り様や将来方向に応援したい気持ちを高められるかどうかを常にチェックする。

 この生活者チェックが、毎日の生活消費においても応援投資においても、企業をしてその社会性に厳しい牽制となる。 不祥事など論外であり、どれだけ社会的な存在理由を果たしているかが、一日24時間365日問われ続ける。 それだけ、企業と一緒に良い社会を築いていけるというもの。

 第3に、応援という以上はその企業の株価が大きく売られて安い時ほど、積極的に株主となって企業に熱い応援メッセージを届ける必要がある。

 その意識があるからこそ、不況時や株価の暴落局面で一般的な投資家が逃げてしまう時に、果敢な買いを入れられる。 結果として、安い買い仕込みができてしまうから、株価がちょっと戻っただけでどこで売っても利益となる。 長期投資は楽なものだよといえるのは、まさにここにある。

 第4に、そういった応援投資をノンビリと続けていけば、安く買って高く売るの繰り返しとなっていき、気がついたら大きな財産づくりができているということになる。

 どこにも無理がなく、ごく自然体で資産形成が進んでいくのだから、長期投資はやめられない。 その資産形成も、上に書いたように良い社会をつくっていく方向で進めていくのだから、誰にはばかることもない堂々たるものである。

 第5に、長期投資は時間が経てばたつほどに、複利の雪だるま効果が効いてくる。 財産づくりの上昇カーブが急速に加速するのだ。

 財産づくりが加速していくにつれ、これこれこのぐらい金融資産があれば安心と思える水準を、どこかで突破する。 そこから先は、ファイナンシャルインデペンデンスの世界が大きく広がっていく。

 もうお金にとらわれない、自由自在に生きていけるだけの資産を持ってしまうと、人生の選択の幅が大きく広がってくれる。 もちろん、カッコ好くお金をつかうステージも待っている。

 第6に、こういった長期の図式というか展望に対し、お金は連休もなく働き続けてくれるということ。 人々の生活も企業のビジネス活動も一時として止ることがない、それを応援する長期投資もずっと続いているのだ。

 皆さん、5月の連休もなくずっと働き続けてくれるお金に感謝しつつ、この連休を楽しみましょう。