毎月、第2および第4水曜日の午後8時5分から1時間ちょっと、インターネット放送で生出演の番組を持っている。 インベスターズTV(investors TV)というのを検索してもらえれば、無料で生放送はもちろん過去のコンテンツにもアクセスできる。
なかでも、金融関連のコーナーで是非とも見ていただきたいコンテンツに、”誰も教えてくれない日本金融史” というのがある。 日本ファイナンシャルプランナーズ協会の専務理事で、千葉商科大学の教授でもある伊藤宏一先生が、ご自身の代表的な研究作品にすべく相当に気合を入れてくれている。
すごく勉強になる。 たとえば、日本人の貯蓄信仰も明治に入ってからのもので、国の中央集権化政策が大きくからんでいる。 そのあたり、実例をふんだんに挙げながら、やさしく説明している。
実例の中には、明治に入って貯蓄信仰を定着させていったが、その前の江戸時代に全国各地で一般化していた ”講” とか ”頼母子講” といった庶民金融を紹介している。 人々のお金が地方あるいは地域で、ぐるぐる回っていたのだ。 それも、自然発生的に発展拡大しいってのもの。
余っているお金を必要とするところに融通するのが金融の本質だが、それが庶民の間で活発に行われていたというのが面白い。 われわれの目指す直接金融が、もう既に確立していたのだ。
なるほど、そうだったのかと勉強になるし、これからの長期投資にヒント満載である。 誰も教えてくれない日本金融史は第1部が終了し、現在は第2部に入っている。
これだけの内容を無料で観れるなんて、すごい贅沢だと思うよ。 個人的には、いずれ DVD 化して日本中で教科書のようになったら、どれだけ大きな貢献ができるか考えるだけでもゾクゾクしてくる。
戻るが、第2と第4水曜日の午後8時5分からの生番組は、視聴者やブログの読者からの質問をベースにして、自分が熱く語っている。 長期投資をベースとしながらも、いかにして自主自立の堂々たる人生を歩んでいけるかを、皆で一緒に考える内容になっている。
その中には、経済的自立から始まって社会問題にも話題が広がったり、カッコ好くお金をつかうステージにまでテーマが飛んで行ったりと、実に盛りだくさん。
いつも番組で繰り返しているのは、視聴者が100万人ぐらいになったら、日本を変えてしまえるよという点。 自分も頑張って働くが、お金にも自分の思いや方向性を持って働いてもらう。 両者の働きで、”こんな社会をつくっていきたい” をいくらでも現実化させていけるのだから。
一般生活者による長期投資を普及させることで、欧米先進国がなしえていない成熟経済の成長モデルを、日本が先行してしまえることになる。 この点は、明日書こう。
それよりも、先ずは今夜の生放送をみてください。 面白いですよ。