3か月毎に開かれている直販投信8社の社長会が月曜日にあった。 4月に設定されたコドモファンドを含め、直販投信は13本になった。
日本の投信業界全体からみれば、直販ファンドの総資産は13本合わせても0.5%から0.6%程度の規模でしかない。 それでも、投信ビジネスにおける存在感はかなり高まってきている。
ひとつ例をあげると、いくつかのファンドに対する毎月の資料請求件数がびっくりするほど高いことだ。 どこも積極的な営業活動はしていないのに、数100件の資料請求が毎月あるというのは立派である。 それだけ、直販ファンドに対する世の中の関心が高まっているのだろう。
資料請求や新規の口座開設が好調に増加しているファンドの報告によると、やはり出版社の依頼によって本を執筆したり、マスコミに取り上げられたりしたのがきっかけで、世の中に知ってもらえたのが効いているとのこと。
たしかに、世に広く知ってもらわないことには、直販ファンドは大きくなりようがない。 営業をかけるわけでもないし、どこかの金融機関に販売してもらうわけでもないのだから。
それはそうだが、もう一歩が欲しいところである。 本を執筆したり、マスコミに取り上げられるのもいいが、もっと自然体で口コミが広がっていってもらいたいものだ。
直販ファンド13本のどこもそうだが、地道に長期投資に取り組んでいる。 成績も悪くない。 長期の財産づくりを安心し信頼して任せられるファンドとしての実績が、じっくりと積み上がっている途上にある。 今後もその方向にブレはない。
そういったファンドをこそ、世の中が必要としているはず。 ほとんどの投信など金融商品が手数料稼ぎの道具として、取っかえ引っかえ営業されているのとは大違いである。
その違いというか、こういうのが本物の財産づくりだということが、もっと世に知られる必要がある。 その時こそ、直販ファンド13本が一気に大ブレークするはず。
おそらくだが、その時はそう遠くないと思う。 たとえば、さわかみファンドは間もなく14年になる。 その間、2度のバブル崩壊という大嵐に遭遇したが、それでも長期投資のスタンスはまったく崩すことなく、年率にして3%強の成績を積み上げている。
これから景気の立ち直りや投資環境の回復に乗って、これまで3%強にとどまっていた通算の成績が上向いていくにつれて、さわかみファンドのどっしりとした安定感に対する世の評価も高まろう。 なにしろ、そういったものが他にないのだから。
同じことが、どの直販ファンドにも言えよう。 どこかで大ブレークするのを楽しみに頑張っていこう。
今日は夜8時からインベスターズ TV で生放送。 視聴者の皆さんからの質問大歓迎ですよ。