昨日のチャリティセミナーの会場でも感じたことだが、
日本の個人投資家は相場が弱含みのときはどうも元気がない。
これは個人に限らす機関投資家も同じこと。
もっとも、機関投資家の場合は給料をもらってやっているので、
成績が上がりそうにないときには意気消沈となるのは仕方がない。
しかし、個人の場合は給料と無関係。
自分の財産が増えるかどうかが問題であって、他人の評価など関係ない。
むしろ、相場環境の悪いときほどチャンス到来と意気が上がらなければならないはず。
これはと狙いを定めている企業の株価がやたら低いのだから、
ありがとうといって買い出動しない理由はない。
それが、さっぱり元気がないというのは一体どういうことなんだろう?
せっかくの安値なのに、なぜ買わないのだろう?
ひとつには、まだ下がるかもしれないから慌てて買うことはない、
じっくり待とうという投資戦略を持っているのかもしれない。
それならそれで好きにやればいいのだろうが、不安げな顔は似合わない。
もうちょっとふてぶてしく不気味な顔をすればよいのに。
あるいは、買ってもよいが何を買ってよいのか分からないという投資家もいよう。
相場追いかけ型の投資家が多い日本株市場の典型例だが、
自分の意思と判断で個別株をさっさと買うことができないのだ。
誰かが先導して買ってくれて、
上がりそうな気配が高まってきた株に飛び乗ろうとする習性が、骨の髄まで沁み込んでしまっている。
そういった投資家が多いと、いまのような相場環境では、
不安感と何を買ってよいのか教えて願望の入り混じった展開がズルズルと続くことになる。
われわれ長期投資家は、そういった優柔不断の人とたちと付き合っている暇がない。
安い間に、一株でも多く買っておこう。