日本の宝物、このまま腐らせるか、輝かせるか!

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 年末シリーズ第3段です。 皆さんご存知のように、さわかみファンドはグローバル運用をうたっているのに、設定来16年4か月間ずっと日本株オンリーでやってきています。

 その理由は単純明快。 日本株だけでも十分にグローバル運用したのと同じぐらいの成績は残せる、であるならば敢えて日本株オンリーで行こうと決めてきたからです。

 その心は? 世界からみた日本の実力や潜在的な経済力はすごいものがあるのに、日本人が一番卑下している。 もっと日本に自信を持とうよ、将来だって大丈夫だよ、そういった訴えをさわかみファンドの運用で実証してやろうということだ。

 実証のほどは? 十分に証明できているはず。 応援投資してきた企業のほとんどは、自助の精神で堂々たる経営成果を出している。 その上、国内のビジネスに留まることなく、グローバル展開でも着々と成果を上げている。 これから先、もっともっと楽しみとなっていくだろう。

 運用成績も、資産残高が1000億円を超す大型ファンドでは、トップクラスの実績を積み上げている。 本当は圧倒的にトップといいたいところだが、いちいち統計データをチェックするのも面倒なので、トップクラスとしておこう。

 大体からして、16年4カ月も運用を続けているファンドなんて、日本にはほとんどない。 かといって、3年やそこらの運用実績のファンドを引っ張り出すのもフェアではない。 したがって、比較しようがないのが現実である。

 さらにいえば、先物やオプション取引さらにはデリバティブ(証券派生商品) などを一切使わず、現物株投資のみで年率複利で5%の成績をあげているのだ。 その安定感は特筆ものである。

 さて、ここからが今日の本論である。 日本の宝物とは? 自助自立の精神で将来への布石を着々と打っている企業のことは上に書いた。 さわかみファンドが応援している上場企業のみならず、中小企業や町工場そしてベンチャーの中にも元気一杯のところが、どんどん出てきている。

 他に宝は? 人とお金がある。 先ず人材だが、まだまだ国頼み会社頼みから抜け出せていない人がほとんど。 「景気が良くなれば」、「デフレを脱却できれば」と他力本願のまま、ずるずると将来不安を増しているだけといった人たちの多いこと。

 そんな中、自助の方向へ一歩踏み出す人たちが、どんどん増えている。 思い切って動いてみたら、結構いけると自信らしきものも湧いてきた。 そういった人たちの明るさや、動き出したらなんとか行けるぞと思えるようになった成功例が、いまだ縮こまったままの人達に恰好の先行モデルとなる。

 これから、自分から進んでデフレ経済や将来への暗さを乗り越えていこうとする人たちが加速的に増えだすのだろう。 実際、そういったアニマルスピリットが徐々に広がっており、とりわけ女性の間で顕著となっている。

 自助の意識を高めて動き出す人たち、これこそ人材というものであろう。 人財と書いた方がピッタリくるが、そういった人たちの動きが高まることが、日本経済の真の活性化である。

 次に、お金。 もう皆さん読み飽きたというほどに繰り返し書いてきたが、預貯金に眠る834兆円の個人マネーという宝物。 このまま預貯金に置いておいたら、腐らせるだけだ。 その10%でも20%でも、なんとか動かしたいものだ。 日本経済の活性化にも、家計の生活防衛にも直結するのだから。

 腐らせるだけ? 日本の家計貯蓄率は0%にまで下がり、これから急速にマイナス幅を拡大していく。 もう既に高齢者の一部で貯蓄の食い潰しが始まっているが、これからどんどん加速しよう。 年0.02%といったゼロ同然の利子では、それも詮無きこと。

 そのうち、インフレというか物価上昇が見えてきたら、預貯金の価値は一気に目減りする。 日本の多くの家庭で、もう目も当てられないような惨状が現実となろう。

 いつも書いているように、お金にも働いてもらえばいいだけのこと。 預貯金にボケッと寝かせておくのではなく、長期投資で企業を応援しつつ、日本経済活性化に積極参加するのだ。

 そのリターンが、預貯金などとは比べものにならないスピードで財産づくりとなっていくのは、さわかみファンドの年5%の実績が示している。 こう書いてくると、さわかみファンドこそ日本の宝といってもいいだろう。

 さわかみファンドに預貯金マネーが集まれば集まるほど、日本経済活性化と拡大発展に向けて大きく貢献できる。 そして、預貯金よりずっとましな財産づくりも期待できるのだ。

 皆さん、どうぞよいお年を!