ギリシヤの財政が破綻するのではないかといった緊張感が高まっている。
マスコミや市場関係者にとっては、時々刻々の情報から目が離せない状況だろう。
しかし、われわれ長期投資家は生活者の立場できちんと判断し、
やっておくべき行動を怠らなければ、そう慌てることはない。
先ずは、生活者の立場とは?
いま地球上に69億人の人々が住んでいる。
そして、毎年1億人ぐらいずつ増えている。
これだけの人々の毎日の生活で、
どれだけ膨大な量のエネルギーや食料などの物資が必要とされているかは、
想像できないぐらい大きいとしか言いようがないだろう。
仮に、ギリシヤ問題からユーロ危機に発展したところで、
ギリシヤの人々も欧州の人々も毎日の生活はずっと続く。
それを支える企業活動がなくなってしまうことなどあり得えない。
たとえ銀行が経営不安に陥っても、人々の生活や企業の生産供給活動は一時として止まることはない。
そう考えると、何をそうも騒ぐのかと思えてくるだろう。
次に、なにをしておくべきか?
どんなことが起こっても、人々の生活があって企業の生産と供給活動があるのだから、
そこに焦点を当てて資金を置いておけば何の心配もないはず。
つまり、生活に必要なエネルギーや物資を生産している企業の株を買っておけばよいということになる。
一時的に株価がどすーんと下がったところで、泡食って売らなければ損した訳でもない。
ただ株価が下がっただけで、投資価値が大きく毀損したわけではない。
落ち着いて保有していれば、そのうち株価の方が投資価値を評価して戻ってくる。
こういうときほど、本格的な長期投資は安心しておれるはず。