昨日は、老後設計を考える勉強があった。 なるほど、いろいろな研究がなされているんだなと、いい勉強になった。
正直いって、現役を退いた人が将来の生活資金をどう確保していくか難しい課題である。
年金が充実していて、しっかりと計算できれば、それにどう上乗せするかだけだから、まだ気は楽である。
ところが、日本はじめ先進国の年金制度は、どこも高齢化で崖っぷちに追い込まれている。
そうなると、年金に頼りっ放しではいられない。 各自でよほどしっかりと老後設計を進めておく必要がある。
これが難しい。 よほど大きな資産を持っている人は別として、多くの人たちは資産をある程度は殖やしつつ、生涯資金を確保しなければならない。
資産を殖やそうとすると、どうしても投信運用ということになる。 なにしろ、預貯金の年0.01%ではお話にならないのだから。
投資運用するのはいいが、マーケットの変動リスクが待ち構えている。 老後設計といっても、計算通りにはいかない。
そこへ長寿リスクが出てきた。 人生100年ともいわれるように、現役引退後も30年ほど生きていくのだ。
現有資産と投資運用でもって、30年ほどの生活を賄っていくとなると、けっこう難しい問題である。
その点、われわれ長期投資家はどうなんだろう? 自分も頑張って働くが、 お金にも働いてもらう。
それが両足の働きとなって、力強く大地を踏みしめて歩んでいく。 現役引退後も、お金には引き続き働いてもらう。
そのお金の働きだが、生活者からみて大事な企業を応援していく方向で頑張ってもらう。
応援する以上は、皆が売る安い時に買っておいて、みなが買いまくってきたら少しずつ売り上がっていく。
この繰り返しを続けていたら、資産は増えていく。 マーケットの変動リスクを逆に活用するわけだ。
そういった長期投資をかましてやったら、老後設計とかの考え方は薄れていく。
むしろ、現役引退後ということもあって、企業応援の長期投資に思いきり時間をさけるし、老後の生き方が積極的になる。
どうだろう、こちらの方がよほど前向きの老後設計ではなかろうか。