日本のみならず、先進国どこでも年金問題に苦しんでいる。 5年とか7年に一度、どの国も大改革を迫られる。
それも、年金の制度が悲鳴を上げているからのこと。 どうみても年金は制度疲労をきたしているといわざるを得ない。
制度疲労? どこの国の年金制度も世代間扶養といって、現役層の年金積立が高齢者層への年金給付となっている。
この制度は人口構成が若い間は、毎年積み上がってくる年金資産額が給付額より多いから、うまく機能するし余剰資金の運用も可能となる。
しかし、高齢化が進みだすと給付額が急増し、それだけ現役層の負担がきつくなる。
たとえば日本だと、かつては10人の現役層が1人の高齢者を支えていたが、いまや2人で1人だ。
こうなると、現役層の毎月の年金積立負担はどんどん増加していく。 そうしないと、年金制度が破たんする。
もちろん、これまで積み上げてきた年金資産を取り崩していけば、数年はなんとかなる。 だが、取り崩してしまえば、それで終わり。
これが、年金の制度疲労である。 年金の制度が整備されている先進国は、どこも高齢化現象に追いまくられている。
つまり、どこの国でも年金は深刻な問題となってきているのだ。 かといって、年金給付額を大幅カットすれば、高齢者層の老後設計が崩れてしまう。
これが企業年金なら、自分の年金は自分で積立てつつ運用していく、確定拠出型の年金に切り替えていくことも可能。
それだと、世代間扶養の年金制度が抱える高齢化問題は関係ない。 自分の年金は自分で責任持つわけだから。
さあ、どうするか? 国の方も、現行の年金制度が難しくなっているのは承知の上だろう。 表面上は、100年安心とはいってはいるが。
そこで出てきたのが、個人型DCつまり iDeco である。 自営業者や主婦中心に、自分の年金は自分で積立て運用していく制度だ。
これだと、運用次第ではあるが、老後設計は自分でつくっていける安心感がある。
とはいえ、現行の年金制度を「なんとか永らえさせながら、なんとかしなければ」という難問はついてまわる。
では、われわれはどうするか? さわかみファンドを積極活用したらいい。 ちょっと無理してでも、できるだけ多くの資金で毎月の積立て購入をしていくのだ。
その横で、さわかみ投信がやっている個人型DC,iDeco に加入できる人は、最大限この制度を利用する。 こちらは65歳までは引き出せないが、税控除の特典をたっぷり享受できる。
この二つでもって、自分年金にしていこう。 そして、国の年金は毎月きっちりと積立て納付していくが、もらえたら儲けぐらいの気楽な位置づけにするのだ。
もともと、さわかみファンドを設定したのも、国の年金制度に代わるものという意識と気概でもってのこと。
運用成績においても、仕組みの永続性においても、国の年金制度を上回る設計にしてある。
大きなことを言っていると思われるかもしれないが、さわかみファンドの社会的意義と存在感は時間が経てばたつほど実績として証明されよう。
現に、もう既にいろいろ実績が積み上がってきている。 ファンド仲間の間での安心感と信頼感も高まっている。
国の財政はどんどん悪化していて、いずれ大混乱は避けられないだろう。 どんな大波を食らっても、さわかみファンドの長期投資は続いていく。