株式投資で大きく値上がりしそうな銘柄に賭けて資金を投入し、それがズバッと当たった時などは、なんともいえぬ快感である。
そういった快感を一度でも味わうと、もう中毒のようになって、どんどん株式投資ギャンブルにのめり込んでしまうもの。
資産家など、ある程お金に余裕がある人たちにとっては、知的刺激を伴う株式投資ギャンブルは堪らない魅力である。
一方、われわれ一般個人が長期の資産づくりを目指して投資をするとなると、ギャンブルでは困る。
、
やはり、安定度と再現性の高い投資を続けて、少しずつでも資産を積み上げていきたいもの。
いつも書いていることだが、10年で2倍になればいいやぐらいの、のんびりゆったり投資でもう十分である。
10年で2倍というと、なんだそんなものと思いたくなるかもしれない。 だが、それは年率にして7.2%の資産づくとなってくれる勘定である。
投資運用のプロである機関投資家たちでも、年率7%とかの成績を上げてくれといわれると、相当にきつい目標となる。
ところが、マイペースでのんびりと株式投資をしている限りにおいて、10年で2倍なんてそう難しい話ではない。
そこで大事になってくるのは、日々の株価変動を追いかけるのではなく、どこか安いところで買っておくことだ。
それも、5年10年とずっと保有し続けることができると思える企業に限定して、その株式を安値で買うのだ。
安いところで買い仕込んでおけば、後はのんびりと株価が上がってくるのを待つだけである。
こういった、のんびり投資を続けていると、値上がりしそうな銘柄を追いかけるスリル感や、バチッと当てる株式投資の醍醐味とはほど遠い。
それでも、時間が経つと年率で7%とかの資産づくりを安定度高くやってしまえるのだ。
もちろん、再現性は高いし、最近の株価の乱高下にオドオドさせられなくて済む。
このあたり、お盆休みの間に、じっくりと考えてみてもらえるといい。
われわれ本格派の長期投資家による企業応援投資と、しっかりとつながってくると思えるはず。