イランとイスラエルの間で緊張が高まっているとかで、マーケットは身構えている。
これまでマネーゲームに踊ってきた投資家たちは、一転して警戒モードにある。
この先どのような展開となっていくか、この時点では皆目見当がつかない。
それで、どの投資家も様子眺めのスタンスで事態の成り行きを見守っている。
事態がそう悪化せず、NY株式市場が今夜から明日にかけて株価が持ち直すと、買い人気が一挙に噴き上がる。
一方、NY市場が大きく下げたりすると、マネーゲーマー達の売り逃げが殺到する。
どちらも、お金を追いかけては儲けよう儲けようでシャカリキとなっている人達に共通の行動である。
これは、個人投資家に限っての話ではない。 運用のプロであるはずの機関投資家も同じこと。
彼らは、お金を追いかけて値ざやを稼ごうとしているから、地政学リスクのようなものにはからきし弱い。
マーケットがドスーンと下がったりすると、値ざや稼ぎどころか大損を食らってしまう。
かといって、マーケットから離れていると、値ざや稼ぎのチャンスをはじめから棄てることになる。
それもあって、恐々ながらもマーケットにずっとついていくしかない。
そんな彼らにとっては、この先イランとイスラエルの間で何が起こり、マーケットがどう反応するかは死活問題である。
その点、われわれ本格派の長期投資家は強い。 イランとイスラエルの間で、なにが起ころうと慌てない。
なにしろ、われわれは実体経済から一歩も離れず、いつも応援企業とともにある。
すなわち、生活者にとって大事な企業を応援するのだから、イランもイスラエルもない。
いつもマーケットとはつかず離れずで、安ければ買い、高くなれば売るのスタンスを守るだけのこと。
そう、マーケットがどう転がっても、長期投資家にとっては一向に構わない。
投資って、本来そういうものなんだがね。
ところが、マネーゲーマー達はマーケットがすべてであって、いつもマーケットに振り回されるわけだ。