1月からはじまった新NISA制度に乗っての、投資を始めようの官民挙げての大騒ぎも一段落してきたようだ。
資産運用立国を旗印に、「貯蓄から投資へ」を一般大衆化させようと躍起になっているが、なかなか定着しない。
ほんの一部、投資慣れした中高年層や若い人たちの間で新NISA制度は大歓迎されている程度といっていい。
そこから先、一般国民への広がりにおいては、どうも欠ける感が否めない。
その一番の要因は、投資は「面倒だ、いろいろ勉強しなければならない、リスクが大きい」といったネガティブ反応だ。
人生この方、預貯金をもって資産形成としてきた人達からすると、わざわざ面倒なことしたくないが本音だろう。
たとえ、昔のように年5%~8%といった高金利はつかなくとも、元本リスクがなければいいやで預貯金に放ったらかし。
そんな一般大衆にとっても、老後不安や年金の将来不安は、みなに共有の切実な問題となっている。
誰もが、できるものなら安心して、預貯金を上回る資産形成をしたいと願っている。
そういった一般生活者のニーズに応えるのが、長期保有型の投信である。
たとえば、さわかみファンドを積み立て購入しておけば、25年を超す実績で年7%を超す財産づくりとなっている。
本格派の長期保有型投信を自負するに相応しく、さわかみファンドの運用の安定性や再現性は抜群である。
ということは、今後の25年とか50年を考えても、年率にして6%~8%の財産づくりは大いに期待できる。
さわかみファンドのような本格派の長期保有型投信なら、毎月の積み立て投資をしておくだけでいい。
それも、銀行などの口座から自動引き落としだから、勝手に積み立て投資ができてしまう。
もちろん余った資金が生じれば、スポット購入するだけ。 なにも考えなくてもいい、楽なものだ。
国も本気で国民の資産形成を先導するのなら、さわかみファンドのような本格的な長期保有型投信を育成すべきである。
なのに、その時その時の商売しか念頭にない証券はじめ金融機関に、「貯蓄から投資へ」で好き放題をさせている。
これではダメだ。 まともな長期の投資運用が存在してこなかった日本の、悲しき現状といえばそれまでかもしれない。
しかし、国民の長期投資による資産形成は、いまや待ったなしの国家的課題である。
ならば、さわかみファンドのような本格派の長期保有型投信を金融機関に設定させることだ。
それも、半強制的にだ。 さすれば、国民も預貯金から長期保有型投信へのシフトに雪崩を打とう。