日本経済や社会の活性化には、「お金をつかう、お金をまわす文化」を醸成することだ。
経済活動なんてのは、お金がつかわれれば、いくらでも活発化する。
その典型は、昔からいわれてきている、株価上昇による資産効果だ。
株価上昇で資産価値が高まり、気分も大きくなってお金をつかうと、その先で経済活動が活発に動きだす。
これが資産効果というもので、つかわれたお金の量だけは確実に、経済活動が拡大する。
同じ考え方でいくのなら、預貯金に眠っている1000兆円を超す個人マネーは、まさに宝の山。
このまま預貯金に眠らせておいても、利子所得は1兆円にもならない。 まったくをもって意味のない利殖である。
だったら、その10%でも自分の意思で経済の現場にまわしてやったら、どうなるか?
100兆円のお金が経済の現場にまわれば、それは日本の国家予算に匹敵する巨額マネーの投入となる。
単純計算ながら、日本経済は16%も成長してしまう。 となれば、賃上げとか騒がなくとも給料は激的に増加する。
所得が激増するのだから、翌年もまた100兆円ぐらいのお金を経済の現場に投入できる。 その翌年もしかり。
この循環が続いている間に、新しい産業がどんどん生まれてくる。 化学や技術などの研究開発も進む。
なにしろ、毎年100兆円ものお金をつかうとなれば、モノへの消費はすぐにパンパンとなる。
となれば、モノ以外の方向へ消費が向かっていく。 教育・芸術・スポーツ・技術開発・寄付・NPO・ボランティアなんでもいい。
それらの分野が大きな産業となっていく。 これらのどれもが、労働集約産業的な要素を持っている。
つまり、工場を建てて機械まわすことで、効率を最大化しようとする資本集約産業と違って、雇用吸収力も大きい。
より多くの人々の仕事が生まれ、それによる消費がさらなる経済拡大につながっていくわけだ。
こういった、「お金をつかう、お金をまわしてやる文化」は、実践してみないと、その味は分からない。
なんだ、これまで溜め込むだけだったお金だが、つかってみると経済の拡大につながり、お金は殖えて戻ってくるぞ!
そういった実体験による納得度を高めながら、お金をまわしてやる文化を広げていくことが、日本には急務である。
幸い、1000兆円を超す個人マネーが預貯金に眠っている。 ならば、わかった人たちや地域が実践してみることだ。
それでもって経済や社会の活性化モデルを創りだそう。 その輪を広げていけば、日本経済も社会も蘇る。