資産運用は安心と信頼感だよ

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2025年の仕事はじめ。 株式市場は下げていて、新年の華やいだ気分とは程遠い年はじめとなっている。

今年がどんな相場展開となっていくのかは、それこそ神のみぞ知るのところ。

漠たる推測をすると、相当に荒れ模様のマーケットとなっていくのだろう。

その要因として、世界的な低所得化や貧困化そして格差拡大がもたらす地政学リスクとインフレ圧力がある。

これらは、どう考えても解消されそうにない。 それどころか、ますます悪化の方向にある。

リーマンショックを挟んで、この20年ほど先進国中心に深掘りしてきた金融緩和というカンフル剤は、もう打てない。

世界的なインフレを背景とした金利上昇という、実体経済からの刃が突き刺さってきているからだ。

それは、史上空前の資金供給で膨れに膨れ上がってきた張りぼての世界経済に、プシュッと穴を開けることになる。

となると、たとえば世界経済の3.3倍にまで膨れ上がった世界の総債務残高だ、崩れ出すのは時間の問題といえよう。

こう考えてくると、構造的といってもいいようなマーケット波乱要因が、もういつでもOKと出番を待っていわけだ。

それに対し、世界のマーケット参加者はおしなべて楽観的な投資スタンスにある。

彼らは株式市場も債券市場も引き続き上値を追うという読みを崩していない。

その楽観は、どうみても世界的なカネ余りのしからしめるところといわざるを得ない。

世界の機関投資家をはじめとして投資家の多くが、あり余っている資金の振り分け先に、むしろ困っているかのようだ。

資金の振り分け先、つまり次なる投資対象を求めている世界の投資家たちだ、現金化を急ぐ状況にはない。

ということは、大きな波乱要因が待ち構えているのを読み込んで、早めに売って現金を確保しておこうとは考えない。

誰も売ろうとしない。 それが、世界の金融マーケットを高値圏に留まらせている要因である。

現に、年金や投信などを運用している機関投資家たちは、日々のマーケット追いかけをもって運用としている。

それに対し、われわれ本格派の長期投資家は世界経済の大きな流れに、しっかりと足を下ろした運用を心掛ける。

すなわち、世界的に迫っている構造的な波乱要因から、いかに遠く離れてお客様の資産防衛を心掛けるかだ。

ここから先のちょっとばかりの運用リターンを追いかけるよりも、大きな下げから資産を保全することを優先する。

それが、長期の資産形成で最も重視される、お客様の絶対的な安心と信頼につながっていくのだ。