マーケットは華々しく上げたり、ドスーンと下げたりを繰り返している。
多くの投資家はその上げ下げに一喜一憂しつつ、この先の相場展開に神経を尖らせる毎日を送っている。
われわれ本格派の長期投資家からすると、マーケット動向などは横眼で眺めている程度。
そして、どこかで大きく売られたら、狙っていた応援企業の株式を買いに行く。
後は、のんびりと株価が上がってくるのを待つ。 経済や投資環境が良くなってくるにつれ、買いがどんどん集まりだす。
いつも金儲けでガツガツしていて、儲かりそうなものにはなんでも飛びついてくる、投資家たちの大挙出動だ。
そういった、儲けたい儲けたいの個人投資家や機関投資家は、にわか応援団にすぎない。
にわか応援団ガツガツ買ってきたら、しばらく応援を彼らにまかせようと、こちらは売り上がっていく。
なにかあれば、にわか応援団はすぐ売り逃げに走る。 そこは、われわれホンモノの応援団の出番である。
この繰り返しを淡々と続けていけば、投資リターンは放っておいても後からついてくる。
このリズムを大事にしていけば、複利の雪だるま効果でもって財産づくりは加速しながら進んでいく。
これが、長期投資の第1段階である。 目指すは、ファイナンシャル・インデペンデンスである。
このぐらいあれば、お金の不安はない。 そういった状態を、ファイナンシャル・インデペンデンスという。
その水準は、その人の家族構成などで金額は違ってくるが、時間さえあれば誰でも到達できる。
そこからは、第2段階に入っていく。 長期投資を続けていると、お金は複利効果でどんどん膨れ上がっていく。
その膨れ上がっていく部分を、今度は世の中にまわすのだ。 カッコ好く、お金をつかっていく段階がはじまる。
第1段階での長期投資は、企業を応援しようということで、お金に働いもらう。
殖えて余裕ができてきたお金を、再び世の中に向けて働いてもらうのだ。 それが、第2段階である。
お金に働いてもらう場所を、しっかり考えることが、お金の価値を高めてくれる。
同じ消費するにしても、ちょっと高いが地元の商店とか、ホンモノの技術を磨き込んでいる職人さんから買う。
あるいは、しっかり考え意思をもった寄付でもって、お金に価値のある働きをしてもらのだ。
そういった、ファイナンシャル・インデペンデンスを達成し、カッコ好いお金のつかい方をしている大人らしい大人が一杯いる社会を、子どもたちに残してやる。
それが、長期投資の第3段階である。 カッコ好い人生になっていくと、ワクワクしないか。
12月は寄付月間、ファイナンシャル・インデペンデンスの前でも、カッコ好い寄付をどんどんしましょう。