地元の人間が動かなかったら、地域経済活性化なんてお題目に終始するよ。
ついでに、地元の人たちが自分のお金をつかって、地元を賑やかにしてしまおう。 そう、ずっと主張してきた。
経済活動もマネーも、明るく賑やかなところへ群がり集まってくるもの。
先ずは地元の人たちが、自分たちのお金をつかって明るく楽しくやっていることが大事である。
そういうところへは、その賑やかさにつられて、外部から人もお金もどんどん集まってくる。
気がついたら、地元経済がずいぶんと元気になってきたなと実感する。
そのような展開が、全国あちこちで見られるようになってきた。 結構なことである。
さらに楽しいのは、「そうなの、では我が地元でもやってみよう」という動きが出はじめててきたことだ。
先行している地域に触発されて、自分たちもやろうじゃないかと動き出してきた。
そのひとつが、新潟県の南魚沼市の人たちである。 町の活性化イベントとして、オペラコンサートをやろうとなった。
主目的は、南魚沼や周りの地域の人々にオペラコンサートを楽しんでもらうこと。 ちょっと着飾ってもらって。
その上で、東京など他県の人々にも南魚沼市を訪ねてもらいたい。 コンサート以外にも魅力は一杯あるのだから。
当初は、ご当地で自慢の山菜尽くし料理とオペラコンサートをということで、来年の5月にやろうかと話し合っていた。
ところが、中心となっている人たちが、「来年まで待つのはもったいない。 一度、今年やってみよう」という展開に。
それで、今年の10月2日に急きょオペラコンサートを開催することに決まったもの。
有名な魚沼のコシヒカリの新米を、昔ながらの釜で炊いたご飯をたっぷり味わってもらおうと、皆さん準備万端である。
そして、地元の三大酒造の協力を得て、高千代、鶴齢、八海山を堪能できることになった。
そうなってくると、こちらもできるだけ多くのツアー客を募って、南魚沼オペラコンサートに出かけようとなる。
面白いではないか。 皆を巻き込んで、皆で賑やかに楽しんで、それでもって地域経済活性化につながっていくなんて。