先週の木曜日と金曜日に、函館と札幌で「超贅沢なアラカルト・コンサート」を開催した。
今回は文科省の「できるだけ演奏家の出番を」という助成金がついたので、豪華な顔ぶれのコンサートとなった。
オペラ歌手3名に、ピアノ、ヴァイオリン、フルート、トランペット2名、トロンボーン2名、チンバッソが舞台に勢ぞろいしたわけだ。
とりわけ、チンバッソはオペラ演奏に特化した楽器で、日本にも数本しかない貴重なもの。
金管五重奏が入ると、舞台が一気に華やかになる。 ただ単に音が大きいだけではない。
ピアノやヴァイオリンなどの弦楽器とは違った色合いとなって、会場を包んでくれる。
そういう意味では、オーケストラの各パートが果たす役割というものが、なるほどなと実感できる。
函館も札幌も、来場された方々が異口同音に、「本当に贅沢なコンサートですね」と驚きの声を発しておられた。
この超贅沢なオペラコンサートは、これから全国で10か所ほど開催されることになっている。
通常はあまり馴染みのない金管五重奏や木管五重奏の演者を、全国各地で紹介できるのもありがたい。
今年は、コロナ禍ということもあって文科省の助成で実現できたが、来年からも続けたい。
それには、入場者を増やして賄うしかない。 チケット代はできるだけ安くして、多くの観客に楽しんでもらう。
この流れをつくっていくことで、演奏家の出番も増やせるし、全国各地の人々に超贅沢なコンサートを堪能してもらえる。
また、さわかみオペラ・オーケストラの公演機会も自然と増えていく。 結構なことである。