かれこれ50年間ずっと長期投資をやってきて、自分は長期投資というものの良さと凄みに、絶対的な確信を持っている。
とはいえ、その確信を誰かに伝えるのは難しい。 なぜかというと、長期投資をしていっての将来を約束する術はないのだから。
だまされたと思って長期投資をやってもらう。 そして、10年15年たつと、ようやく実感してもらえるぐらいだ。
賞味期限ではなく、その味が分かってもらうまでに必要な期間が、長期投資の場合はやたらと長い。
この点が、長期投資の啓蒙をやっていて一番の難点となってくる。 その味が分かってもらうまでに、10年はかかるのだ。
たとえば、もう時間の問題でカネあまりバブルは崩れ出すだろうが、そこで長期投資はその真価を存分に発揮する。
ただし、その凄さを実感するのは、バブル崩壊の前から長期投資をやっていた人達だけだ。
大半の人たちは、バブル崩壊の混乱に右往左往していて、長期投資の良さと凄さの認識評価どころの話ではない。
それどころか、バブル崩壊による投資損失に嫌気がさして、投資の世界から離れていってしまう。
となると、カネあまりの金融バブルが弾ける前、いまのうちからできるだけ多くの人たちに長期投資の世界へ入って来てもらう必要がある。
とにかく長期投資の世界に飛び込んでもらって、バブル崩壊の荒波を乗り切ることが先決である。
荒波を乗り切るといっても、投資している以上は一時的にしろマーケット全体の下げに巻き込まれるのは避けられない。
しかし、その後しばらくすると長期投資はV字型の株価急上昇の波に乗って、資産価値を一気に回復していく。
一方、短期投資を筆頭に多くの投資商品がバブル崩壊の地獄をのたうち回っている。 それを横目で眺める。
そこではじめて、長期投資の良さと凄みを実体験できる。 長期投資をやっていて良かったと実感する。
そんなわけで、いまは長期投資の啓蒙と、ほんのちょっとでもいいから長期投資をはじめてみようよで大忙し。
その点、生マグロの直販はウソみたいに楽である。 天然マグロを一本釣りして、生のままを消費者にお届けしている。
先ずは、ともかく食べてみてください。 ホンモノの旨さは一口でわかる。 もうそれだけで、勝負ありだ。
ホンモノの良さを実感してもらうに、一口でわかる生マグロの直販と、時間がかかる長期投資。
この二つを組み合わせたビジネスは、やっていて相当に面白い展開となっていく予感がする。