こんな書き出しにすると、周りからヒンシュクを買いそうだが、ゆっくり読んでください。
昨日のNY市場は700ドルを超す下げとなった。 インド型のコロナウイルスの感染拡大を警戒してとのこと。
これをきっかけに、カネあまりバブルの崩壊につながっていってくれると、ありがたい。
理由は簡単で、いつのバブルも必ず崩れる。 どうせ崩れるのなら、早い方が傷が浅くて済む。
逆に、このカネあまりバブルがまだまだ続いていくとして、誰が利益を得るというのか。
世界でみても、一部の人たちの金融収益が増加するだけで、大多数の人々の低所得化傾向にはブレーキがかからない。
それはそうだろう。 金融を緩和して資金さえ大量に供給すればのマネタリズム政策が、世界の成長にさして寄与してこなかった。
ただただ、一部の人たちの金融所得増加に貢献してきただけだ。 それが、はっきりしてきた。
ならば、マネタリズム政策の唯一の成果(?)である金融バブルは、一刻も早く崩壊するに如かずである。
つまり、資金をばら撒けばのマネタリズム政策からの決別と、実体経済をベースとしたまともな経済活動への回帰だ。
その過程で、金融バブル崩壊がもたらすマーケットや経済の現場での大混乱は、真っ正面から受けとめるしかない。
幸い、ここまで金融緩和やゼロ金利を深掘りしてきたから、さすがに国や中央銀行も打つ手が少なくなっている。
ということは、いずれ来るバブル崩壊の大混乱では、個人も企業も自力で乗り切っていくしかない。
まさに疾風に勁草を知る状況となって、地力のあるホンモノだけが生き残ることになる。
ホンモノとはいうものの、なんのことはない、当たり前の経済活動に徹してきたところが残るだけのこと。
現在進行形のカネあまりバブルが吹っ飛べば、巨額の投資損失と天文学的な資産デフレに世界が七転八倒しよう。
そうなっても、バブルに踊った個人も企業も金融機関も、自助努力で乗り切るしかない。
その横で、日本も世界も人々の毎日の生活は続くし、それを支える企業活動も一時として止まりはしない。
そうなのだ、実体経済はなんら変わることなく続いていく。 そこにこそ、長期の株式投資もあるし、ホンモノの財産づくりもある。
要は、まともな経済活動や、まともな投資に回帰していくだけのこと。 結構なことである。
明日から出張なので、次回の長期投資家日記は26日(月)になります。