世の多くの資産アドバイザーやFP(ファイナンシャル・プランナー)は、投資を財産づくりの柱として位置付けて、その方法を多方面から教示している。
多方面から教示? そう、投資はリスクがあるから分散しなさいとか、年齢に応じて株式と債券の配分を変えましょうとか。
これらのどれもが、一般的な投資を念頭に置いて、良かれと考えられることをアドバイスをしているにすぎない。
そう断言できる。 だから、われわれ本格派の長期投資家からすると、「ウーン大丈夫かな」と首をかしげたくなってしまう。
一般的な投資? そう、マーケットでの価格変動を相手にして投資収益を確保していこうとする。 それが一般的な投資である。
これだと、たしかにリスクが多い。 相場つまり株価など価格変動を追いかけて投資収益を積み上げていくとなると、不確かな面が多くなって当然である。
よほど機敏にかつ正確に売買益を積み上げていかないと、そうそう財産は殖えてくれない。
そんな不確かな財産づくりでは、とうてい安心できない。 自分年金づくりどころではない。
一方、われわれの長期投資は生活者にとって大事な企業を応援しようとする。
応援する以上は、できるだけその企業の製品やサービスを買って売り上げに貢献できる。
もうひとつは、株主になることだ。 皆が売りまくって株価が大きく下がっているような時に、どんどん株式を応援買いする。
その企業がなくなっては困るから、どんどん応援株主となっていくのだ。 同時に、そこの経営を応援していますよというメッセージを社会に発信するわけだ。
それが結果として、将来の財産づくりに向けての最高の買い仕込みとなる。
なにしろ、人々が毎日の生活消費でそういった企業の売上げに貢献している。
つまり、めったなことでは潰れっこない企業の株式を、みなが売りまくる安値で買っておくわけだ。
後は、高くなったら利益確定の売りを出すだけ。 この繰り返しでもって、じっくりと財産づくりを進めていくのだ。 実に簡単で、すっきりした自分年金づくりとなる。
ここが、投資環境や相場次第の一般的な投資との違いである。 もちろん、安定度も比較にならない。
すごく大きな違いであるが、一度じっくりと考えてみてください。