昨日は月初で朝7時半の全体会議から、経営会議やホールディングスの会議、そしてグループ会と夜遅くまでびっしり。
それで、長期投資家日記を書く間もなく1日が過ぎてしまった。 同じように2018年も、あとひと月で終わろうとしている。
早いよね。 もう師走か!だよ。 さて、今年最後の1カ月、どう1年を締めくくろうか? どう新年を迎えようか?
この長期投資家日記では、来年からの大勝負に向けての準備をどんどん進めようぜを、12月のテーマとしたい。
来年からの大勝負? ちょっと大げさな表現に聞こえるかもしれないが、しっかり準備するしないで天と地の差になる。
なんの準備? 来年すぐとはいわないが、おそらく5年以内には、日本の財政や日銀の政策が破たん状態に陥るのだろう。
財政が行き詰れば、行政サービスは大混乱をきたす。 日銀による異次元の資金供給は、やみくもなインフレ政策であり、その暴走の先では悪性インフレの襲来だ。
そのあたりを、ひとつずつほぐしてみよう。 先ず、日本の財政は先進国で最悪を独走しているが、それを日銀が事実上の財政ファイナンスで下支えしている。
日銀は国債を年80兆円のペースで買ってきたが、もう既に国債発行残高の45%前後まで買い込んでしまった。
そんな中央銀行は先進国において、ひとり日銀だけだ。 とはいえ、いかに日銀といえど、いつまでも買い続けるわけにはいかない。
かといって、日銀が買わなければ毎年35兆円前後の国債発行は消化できなくなる。 つまり、国の財政運営は行き詰る。
第2に、これ以上は日銀も買えないとなると、民間の金融機関に国債を買わすしかない。
それには長期金利を引き上げて、民間の金融機関が喜んで国債を買うように仕向けなければならない。
長期金利を引き上げると、国家予算98兆円のうち23兆円を占める国債費が跳ね上がる。 つまり、その流れでも財政は破たんに向かう。
第3に、長期金利が上がると国債の値下がりを招き、日銀が大量に保有している国債は巨額の評価損を抱え込む。
それは、日銀の財務急悪化であり、通貨の信用低下に直結する。 つまり、お金の価値が下がるわけで、これもインフレ要因となる。
とまあ、こんな具合で日本の財政も日銀の政策もギリギリの崖っぷちにたたずんでいると考えておこう。
そうなると、一刻も早くインフレ対応の財産防衛策を講じなければならないはず。
つまり、預貯金から長期の株式投資へのシフトを急ごう。 さわかみファンドを目いっぱい買っておこう。
インフレの嵐が到来したら、預貯金の資産価値はみるみる目減りしていく。 そして、一部の株価は跳ね上がる。
そう、われわれの本格的な長期の株式投資はインフレの波の乗っていける。 これは、過去に幾度となく経験したことだ。
明日は徳島出張で、お休みです。