【広告】さわかみグループが支援した映画「ザ・テノール」のDVDが1月28日に発売! あの感動をぜひもう一度!! 特典映像には、ベー・チェチョルさんの全盛期から病気の瞬間、復帰、現在までの実際の映像を収録。 必見です。 http://scpshop.jp/
われわれ長期投資家は、いつも10年先ぐらいまでをまとめて考え、その間に起こりうる投資リスクをすべて削ぎ落とす。 その上で、「これとこれは、真っ正面からぶつかっていってやろう」と思える投資対象を絞り込み、果敢にリスクを取りに行く。
リスクを取りに行くとはいうものの、猪突猛進ではない。 いま現時点でリスクが多いと大多数の投資家が判断し、売り逃げに走っているものの中で、将来に向けて価値の高まりを期待できる投資対象だけを選別して買いに行くのだ。
もちろん、単純に相場の裏を行くだけの逆張り投資ではない。 したたかな計算の上で、安値をバーゲンハンティングする。 これ、すなわち本当の投資という行動である。
世の投資家のほとんどは機関投資家を含めて、「投資家もどき」をやっている。 いつも儲かりそうなタイミングで、儲かりそうな投資対象に飛びついていく。 なんのことはない、ただ相場を追い回しているだけのこと。
相場を追い回すとは、皆と一緒になって儲かりそうなものに買い群がることだ。 そう、みんなで競って高値を形成していくわけで、そんなもの投資ではない。
投資とは、皆が逃げ回っているさなかに、皆がリスクと信じている投資対象を敢然と買いに行くことである。 だから、安く買って高く売るができるのだ。
そこで今日のテーマだが、読者の皆さん波乱気味のマーケット動向など横へ置いて、「ちょっと5年先ぐらいまでを、まとめて考えてみませんか」の提案である。
これから5年の間、相も変わらず続いているのは、皆さんの毎日の生活である。 もちろん、世界中の人々の生活も続いている。
それどころか、世界の人口は2050年の97億人に向かって、一日あたり18万7千人のペースで増えていく。 世界経済はなにがあっても拡大し続けるのは間違いない。
そして、世界中どこの国の人々もより豊かな生活を求めてやまない。 すなわち、エネルギー・資源・食糧・水などありとあらゆるものへの需要は拡大し続けるわけだ。
これって、構造的なインフレ要因である。 その点を考えるだけでも、いまいわれている世界的なデフレ現象とかなど、長いこと続くはずがないと判断できよう。
5年もしないうちに、その辺りははっきりしてこよう。 すなわち、構造的な需要の増加に対して、どこかで供給不足が世界的な問題となっているはず。
そうなってくると、現状の世界的な低金利やマイナス金利が、ずっと続くはずもないと考えるのが合理的であろう。 ということは、債券価格の下落もどこかではじまっているはず。
その時、世界中にばら撒かれてきた大量のマネーは、どこへ向かうのだろうか? 構造的なインフレ要因が横たわっており、エネルギー・資源・食糧・水などモノへの投資やバブル投機に流れ込んでいく可能性が高い。
つまり、世界的にみて株式投資への資金流入はすごい勢いで増加していくことになる。 ここまで考えてくると、現在の安値を買っておかない理由はないと結論付けられよう。
長期投資は論理的な思考力の勝負でもあるのだ。 そのことが、これからの5年の間にはっきりと証明されよう。