今年の1月に設立した、一般財団法人「お金をまわそう基金」が、もうすぐ本格稼働に入る。 いろいろ準備を進めてきて、残るは公益認定の申請だけとなった。
公益財団の認定を取得すると、一般個人はもちろん企業からの寄付が税控除対象となる。 寄付していただく方々からすれば、寄付額が所得税控除となるならないは大きい。
より多くの寄付を集めさせていただくためにも、公益財団の認定は是非とも取得したい。 それだけではない。 公益財団としての活動を続けるには、いろいろ厳しい制約が課される。
その厳しさが、お金をまわそう基金にとっては願ってもないこととなる。 なにしろ、こちらは本当に世の中が必要とする支援事業を正々堂々と展開していくのだ。
当然のことながら、誰がどこからみても本物だと納得してもらえるよう、事業や経理の透明性を世に問わなくてはならない。 その点、公益財団だと非常に厳しくチェックされるから、むしろありがたいこと。
とはいえ、公益認定は申請してから8~9カ月はかかるとのこと。 いくら税控除の特典があるとしても、8~9カ月も時間を無駄に費やしたくない。
寄付でもって支援させていただきたい案件は山ほどある。 一刻も早く、たとえ少額でも喜んでもらえるところへお届けしたい。 そう思うが故に、HP が立ち上がり次第、お金をまわそう基金は本格稼働の開始だ。
当面は、以下の分野に寄付のお届け先を絞り込んで、広く世の中から温かいお志しを集めさせていただくことになる。
1. 親のない子や虐待児童を施設ではなく、各家庭で我が子のように育て上げる 「お帰りホーム」 を始めるにあたって自宅改造資金の支援
2. 児童養護施設の子らは18歳になると施設を出なくてはならないが、その子らの就学就労支援
3. スポーツの底辺を広げる活動として、現役を退いたスポーツ選手が地方でスポーツクラブを運営したり、指導者として生きていく基盤づくりを支援
4. 自然エネルギーの開発普及を、地元の人々が地元の資金で促進していく流れを積極支援
5. 日本の伝統文化・技術・歴史を守り育てていこうとしている全国各地の地道な活動を発掘支援
6. お金をまわそう基金では、いただく寄付を上記5分野へ100%お届けするので、基金の運営資金は 「さわかみ財団」 が全額を拠出するが、その運営を支援する寄付も歓迎である
今後も寄付対象分野は増えていくだろうが、とにもかくにも多くの個人や企業からの寄付が先決である。 「なるほど、そういったところにお金がまわっていくのか} といった納得感と、「では、僕も私も」 の流れを高めるべく、お金をまわそう基金の HP をどんどん充実させたい。