さわかみグループの活動が急ピッチで広がっている

Browse By

 明日、さわかみ財団が出資母体となって設立された ”さわかみオペラ芸術振興財団” の登記が完了する。 事業目的は、日本にオペラ文化を広めていく、カルメンのように世界の人々に愛され口ずさまれる日本語のオペラを世に出していくことである。

 もともとは、今年の2月にオペラの本場イタリアで1位2位を競うボローニャ歌劇団の芸術監督に日本人で初めて、それも45歳という若さで就任したマエストロ吉田裕史の夢と情熱に共感してもの。

 彼自身は世界のオペラ界で、さらにさらに上を目指して精進していく。 それはそれとして、日本でオペラ文化が広がってほしい、一曲だけでも世界に誇る日本語のオペラが作曲されたらどんなに素晴らしいことか、をずっと熱く語ってきた。

 なんとかできませんかというから、じゃあなんとか頑張ってみようぜということになっての、オペラ財団設立である。 オペラは最高の芸術といわれるように、人々の感動を呼ぶ華がある。 それが故に、お金がやたらかかる。

 そこを、一般的なオペラ公演に付きものの派手さは抜きで、本当に音楽そしてオペラを愛する人々の間で地道に活動を広めていってやろうというもの。 吉田さんとも最初からの合意で、チャラチャラな考えはなしよ、時間が経てばたつほどに真価が問われる意識を大事にしていこうよと決まっている。

 具体的には、来週から活動を開始するオペラ財団が賛助会員を広く集めていく。 賛助会員には毎月の積立てでもいいし一括でも構わないが、会員費を納めていただく。 そして、年1回の本格的なオペラ公演などを一緒に楽しんでいただく。

 ちなみに、今年の9月19日と21日には、京都の二条城の中庭でマエストロ吉田指揮ボローニャ歌劇団による椿姫4幕がある。 そして来年は、改装が終わった姫路の白鷺城で、やはりボローニャ歌劇団によるオペラ公演。 そういったオペラ公演を皆で支えていけたら楽しいではないか。

 どうせなら、日本が誇る世界遺産を毎年のボローニャ歌劇団によるオペラ公演を通じて、世界に発信しよう。 同時に、日本各地の人々を巻き込んで地方経済活性化にも貢献しよう。 そんな具合に、楽しみはどんどん広がっていく。

 たとえば、熊本城とか出雲大社とか世界に紹介したい日本の文化や伝統は山ほどある。 だったら、ボローニャをはじめ世界のオペラ芸術の最高峰を引っ張って行けば、なにか面白いものが生まれるのではないか。

 そういった企画を次から次へと立てて、できるだけ多くの人々に参加してもらおうと思う。