昨日の続きで、今日は株式投資の場合を考えてみよう。
運用会社の悩みは成績が良いと、
それをみて顧客資産がどんどん集まってくる、そうなると運用が難しくなる。
この悩みがずっと付きまとうわけだ。
一般的に、資産額が200億円から300億円くらいが一番運用しやすい。
そのくらいの資金量だと、
思うがままのポートフォリオを構築できるし、短期だろうが長期だろうが相当にダイナミックな運用もできる。
組み入れ銘柄の流動性もそれほど気にならない。
結果として、良い成績を積み上げる可能性が高くなる。
そうなると、顧客資産はどどっと集まってくるので、運用は徐々に難しくなっていく。
といっても、5000億円とか1兆円ぐらいまでなら、なんとか好成績を出していける。
しかし、運用資産の規模に見合うだけ多くの業績向上を見込める企業が調査発掘できるかどうかといった、
投資対象銘柄の制約が重くのしかかってくる。
だからといって、30銘柄とか50銘柄で1兆円を運用しようとすると、
1銘柄あたりの投入金額が大きすぎて売買が難しくなる。
良い成績をあげようとすれば、
買うにしても利益確定の売りを出すにしても、タイミングを選ばなければならない。
しかし、ある程度まとまった規模の買いや売りを出せば、
マーケットはすぐ気がついて流れに乗ろうとする買いや売りがどどっと入ってくる。
これを、株式市場では昔から提灯をつけるというが、
不和雷同の投資家が群がりよってきて株価はたちまち急騰したり、暴落してしまう。
結果として、十分に買ったり売ったりできないうちに、タイミングを逃してしまうことになりかねない。
運用資産額が大きくなると、こういった売買執行ネックが成績を押し下げる要因となっていく。
その点、我々の長期投資は運用資産額がどれだけ大きくなっても、まったく悩むことはない。
ずっと長く応援させてもらいたい企業の株価が大きく売られているときに、
“ここぞ、真打の応援団の出番”
とばかり買い出動する。
不況突入やら天変地異で、株式市場が売り一色となっているところを買いに行くわけだから、
どんなに巨額資金でも好きなだけ買える。
売るとき?
景気が良くなれば株価は放っておいても上がってくるから、
少しずつ売り上がっていけば十分に利益確定できる。
長期投資の成績?
日本ではずっと不況が続いているから、ここまではずっと買い仕込みの局面ばかり。
不況が永久に続くことはないから、どこかで景気が立ち直ってくれば、
安く買っておいた果実が成績となって表面化してくるだけのこと。
本日は20時よりインベスターズTVの生放送です。
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